「一人暮らしをするのに、不安などがあり、そのいろいろな不安な部分を周りの人々にサポートしてもらって、生活していくところなんだな、と感じました。住むところは、ワンルームや、一階丸ごと借りきって部屋割りをしているところなどいろいろあり、いいと思いました。自分自身が自立していく上で、ひとつの目標ができた気がします。」
【スタッフとしての感想】
たくさんの方が精神障害者の就労に向けて、様々な取り組みをされており、大変勉強になったとともに、今回の経験を今後の支援に活かしていきたいと思っております。
「Tさん(入力作業)」
この実習は3ヶ月の期間でした。最初の1ヶ月が12時まで、あとの2ヶ月が14時までという勤務時間でした。
最初実習見学に行く前に所長に「凄く入力速度の速い人がいるので驚かないで」と言われて見学へ。
実際その人の入力速度は大変早かったので正直驚きました。
この人の隣で入力するのか・・・焦りそうだなと思いました。
入力する内容はタイムカードの入力でした。私が半分打った時に彼は1枚打ち切ってしまっていました。正直最初は焦りました。
でもひたすら打ち続ける彼のペースが段々、私も根気よく打ち続けようと思うようになりました。
その彼は入力という業務に非常に長けていて、並みのペースではないから、私は私のペースで打ち続けようと思えるようになってきました。
一度幻聴が聞こえたのと、駅から会社までの距離が非常に長いので夏バテしてしまった以外は何とか勤務することができました。
会社まで行くのが距離があったのでいつも疲れているように監督の人に思われていて、体力をつけることが私の課題だと思いました。
「Yさん (食品製造業)」
私が今の会社に入って3ヵ月以上が経ちました。就職する前は私の中で、「早く働けるようになりたい。」と思っていましたが、「就職してもすぐ辞めてしまうのではないか。」という不安がありました。JSNに入る前、いろいろな仕事に行っていました。掃除や軽作業などの仕事に行きましたが、どれも長くは続きませんでした。1ヵ月とか3ヵ月とか1日で辞めた所もありました。辞めた理由はキツイことを言われて、自信がなくなったところもあるし、長いこと6年ぐらい家にいて、そこから働き出して体力的についていけなかった所もあったかもしれません。何より自分は仕事ができないんじゃないかと思い、何をやっても無理なのかと思っていました。でもJSNで訓練して実習にも行って、少し自信がついて、でもやっぱりどこか不安で、でも家族とご飯を食べてた時、みんなを見ると、私も早く働きたいという気持ちになってきました。みんな仕事から帰ってすごく疲れてそうな顔を見るといつまでも私だけ楽してたらだめだと思って、すぐに相談して速く就職活動ができるようになり、不安よりもとにかくやってみようという気持ちの方が強くなりました。そして、会社に入って、「できるかな?」という不安がすごくあったけど、わからないことは聞くようにして仕事を覚えられるようにメモを取ってと、とにかく頑張りました。そういうことをしていくうちに不安はなくなりました。会社の人達は優しくて私が仕事のことで何度質問しても嫌な顔をせずに、何度も教えてくれて、すごくうれしかったし、冗談を言って笑わせてくれたり、すごくなごみました。ここまで続けて来られたのは、会社の人達がいい人ばかりだし、JSNやハローワーク、私を応援してくれた人達のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。この先どうなるかわからないけど、私なりに頑張っていきます。
「就職から1ヵ月経って Aさん(倉庫内作業)」
初日は、精神的にも肉体的にも辛かった。家に帰るとぐったりしていた。さいわい三日働いた後、休みだったので、気持ちを取り戻せた。始めの二週間位は、毎日続ける事が出来るのか、自問自答していた。でも実習での経験から、緊張や不安がずっと続くわけでなく慣れてくると思い仕事をしていた。一か月経った今は、会話する相手が増えてきて、緊張も時間がかかるが徐々になくなると思っています。あまり先のことを考えずに一日一日過ごしているという状況です。
「Yさん(熱加工業)」
僕が今行っている実習先は4月14日から始まって、今で3か月と少しになりました。最初の1か月は無給で時間も短かったのですが、本当に長く感じました。2か月目からは給料が貰えるようになり、あと何日で給料日と、特に買うものは決めていなかったのですが、考えるようになり、毎日が楽しくなりました。
僕は今まで仕事をした事がなかったので、JSN内での仕事中のコミュニケーションの取り方(何かしてもらった時に礼を言う)事とかを体験できて良かったと思います。
実際の職場ではJSNと違った緊張感がありました。JSN内でも作業スピードは要求されましたが、ここでは、ゆっくり慎重に作業していると遅いと言われるので気が抜けません。職場は暑くて商品の積み込みをしている時は、汗まみれになります。家に帰るとくたくたで寝ることしかできません。仕事していて一番ストレスに感じることは、ミスを報告しないといけない時です。入ってそんなに経っていないので先輩の人はそんなに怒ってないのですけど、何度も続くようだと信頼をなくし、単調な仕事ばかりやらされそうなので、今のうちになくしていきたいです。
ここの職場では僕が精神に障害があるということは上の人しか知らないので周りの人に
病気の事を今まで聞かれなくて良かったです。働きだしてからは、夜に睡眠がとれないということがなくなり、精神的にも安定したと思います。この会社は先輩は3Kと言っていましたが、会社の人の中には温かい人もいるし、まだまだ得るものもたくさんありそうなので、どうにかここで就職したいです。
「実習を終えての感想 Nさん(軽作業)」
同じやり方をずっとやっていたら仕事にならない。疲れない、間違わない、正確で早いやり方に自分で変えていかないと駄目だ。」と言われたのがすごく印象に残りました。実際できたのは疲れないやり方だけでしたが、やりながらいろいろ考えていた時はすごく楽しかったです。
「実習に参加しての感想 Kさん(サービス業)」
初めは出来なくて当然とおっしゃったのでちょっと安心した。それから少しずつ勉強し、取り組んでいった。順調に参加し作業能力の方も日々進歩していますねと実習先の方に言われた。自分のペースで取り組み少しでも速くなるように意識して取り組んだ。体力を今までつけてきたので、耐えることができた。頑張ってやってみたら課題も見えてきた。この調子で今後も頑張ろうと思った。実習を終えてホッとする部分があった。もう少し作業スピードが上げられるよう意識して実習に取り組もうと思った。次の実習も決まったので体調を整えて実習に備えていこうと思った。
「Sさん 実習の種類(軽作業)」
今まで、対人関係の緊張から、仕事で失敗してきましたが、数か月JSNの作業訓練で経験を積み、今回初めて障害者であることを公開して、企業での実習に挑みました。
すると、不思議と以前のような症状が出ず、緊張も軽減し、比較的スムーズに約1ヶ月半の実習を終えることができました。なによりも、JSNのスタッフの 人たちが、職場の仲介役になっていることが大変心強く、将来の就職へ向けての大きな自信となりました。
実習先(業種) | 実習生数 |
---|---|
清掃業 | 1 |
車両清掃 | 1 |
工場 | 3 |
軽作業 | 10 |
食品製造 | 1 |
事務 | 1 |
接客業 | 2 |
現在 | 改訂後 | |
---|---|---|
非課税世帯 | 3,750円 | 1,500円 |
非課税世帯 | 6,150円 | 3,000円 |
課税世帯 | 9,300円 | 4,600円 |
課税世帯 | 37,200円 | 4,600円 |