NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク

SPIS

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しばしば不安定になる人を支えるSPIS

4年間の実証試験では利用者の定着率は6ヶ月97%、12ヶ月93%、18ヶ月80%という高い効果を表した

SPISは精神障害者の方の“働き続ける”を支援するツールとして開発されましたが、一般のメンタルヘルス問題においても、たいへん役立つツールです。

今なぜ、SPISが注目されるのか

SPISはまったく新しいメンタルヘルス活動の枠組みです

SPISとは、ネット上でカウンセラーとクライエント(相談者)が毎日(平日)やり取りする枠組みを指しています。
もともとは、企業において、当事者(精神障害者、発達障害者)と企業担当者と外部支援者との三者が、毎日、対話することを指していました。
このことによって、当事者の方の心身が安定し、“就労定着”に大きな効果を生み出したのです。ただ、この効果は、三者関係だから、ということではありません。
カウンセラーとクライエントという二者関係でも効果があります。この場合、SPISのイメージは、「メールカウンセリング」を毎日、続けているような感じになるのですが、内容的には「メールカウンセリング」とは全く違います。
何が違うのかといえば、「メールカウンセリング」には構成がありませんが、SPISには構成があるのです。ここでいう構成とは、ある一定の運用ルールのことです。
この運用ルールは多岐にわたるのですが、いくつか述べるとすれば、たとえば、<クライエント(相談者)がセルフチェックをしないとSPISは始まらない>とか、<月に一度は、顔をあわせて面談する>といった運用ルールをあげることができます。この構成がとても大事なのです。
私たちの経験からいえば、こうした構成を土台に対話することが大きな効果を生みだすのだと考えています。
もし、関心があれば、ぜひ、お問い合わせください。

なお、SPIS運用の基本的な枠組みについては、
SPISに関する説明を参考にしてください。

JSNは平成25年度に独立行政法人福祉医療機構(WAM)の社会福祉振興助成事業により、このSPISを全国10社に導入する実証事業を行いました。
平成26年度からはその成果を踏まえて大阪府から3ヵ年の委託事業を受託、大阪府下で延べ27社49名の実証事業を拡大展開するに至りました。その後、同様の普及活動を全国でも実施、現在は有償サービスとしてのシステムの提供も始まっております。
現在、全国約120事業者で累計700名ほどの方たちがSPISを利用しています(平成30年末時点)。

SPISの3つのポイント

精神面の状態を簡単に入力できます

生活面・社会面・仕事面で評価項目を設けて、4段階で良い、悪いを入力していきます。

SPIS入力画面

グラフ化によって状態が「見える化」できます。

入力した日報のデータは、職場の上長やキーパーソンとなる人物がチェックします。
データはグラフで表示されるので、その上下を見てご本人に声がけをしたり、一緒に話し合いをします。

SPISグラフ表示画面

支援機関との連携に役立ちます

PSW(精神保健福祉士)などの支援の専門家や医師と連携して支援にあたる場合に、専門家に日報データを見てもらうことでご本人の状態の説明がスムーズに伝わります。そうすることで、適切な支援を得やすくなります。

評価項目について

SPISでは、オリジナルの評価項目を作ることができます。
また、下記の項目があらかじめ用意されていますので、そこから選ぶこともできます。

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
障害者職業センター(NIVR)
「就労支援のためのチェックリスト活用の手引き」
NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク(JSN)
項目評価リスト

また、その人に合った評価項目を作り、選ぶことができます。
さらに、状態の変化に合わせて、評価項目は変更することができます。

項目例(例以外にも自由に追加が可能です)

生活面
気分や健康状態が気になる
疲れを感じたことは
頭が重いように感じたことは
火照りや寒さを感じたことは
朝起きてすっきりしないことは
夜中に目を覚ますことは
ストレス度合い
社会面
他人と会話を行えたか
仕事をする際に何をどうすればいいか決められたか
不安を感じたときに処理できたか
自分の感情や気持ちを素直に表現できたか
ミスや作業時の報告ができたか
仕事の目標を立てて行えたか
作業面
作業は集中して取り組めた
ミスがないか確認できた
仕事の流れを意識して作業に取り組めた
仕事に意欲的に取り組めた
安全に仕事をすることができた
必要に応じて他人の仕事を助けた
自分の仕事を手伝ってもらった