JSNは2012年より「研究所」を設立。
現場の支援を科学的に裏付け、実績ある支援を社会に示し続けています。
65
発表論文数(2025年末時点)
17
研究所メンバー(JSN内外)
2012年〜
研究活動継続中

ページ内目次

JSN研究所とは

【JSN】では2012年より「研究所」を設立し、他機関にはない独自のアプローチで支援の根拠と実績を発表し続けています。

【JSN】自体が精神科医の有志によって設立した法人であること。

また、設立2年目から法人職員として活躍する池田副所長は、2016年から兵庫教育大学院の大学教員(現:教授)であり、
自ら研究室を運営して研究活動をおこなっています。
この辺りも設立の背景として大きな意味を持つと自負しております。

JSN研究所の概要
設立のきっかけ

田川前理事長と保坂前事務局長が「法人の支援の普遍性を示す」ために、設立したことが原点です。
当初は理事だけで運営する予定でしたが、【JSN新大阪アネックス】が開所した2015年より本格的に活動する形になりました。

理事とJSNスタッフ、外部研究員で運営

所長はJSN理事である李先生(李クリニック院長)。
西浦理事長(西浦クリニック院長)や、他の理事の先生方にもアドバイスや意見をいただきながら、専門知識を磨きつつ活動を進めています。

年1回JSN研究倫理委員会も行っております。
JSNの研究倫理規定に基づき外部の有識者3名と坂元理事、茂木理事も構成員として参加し、研究の倫理チェックをしています。
JSNからは11名のスタッフが参加しています。また、外部機関からも6名が参加しており、合計17名で運営。

外部研究員は広く公募しているわけではなく、基本的には【JSN】と連携している機関に所属している方々です。
興味のある方が申請して下さり、【JSN】の理事会で承認を受けて参加して頂く形です。

目的と意義

JSNの強みは、支援の実績があること。「現場で起こっていることが最先端」であり、研究はそれを裏打ちするためのものです。

研究所で得た成果は、就労準備プログラムに反映し、支援に生かしています。発達障害支援のプログラムも、研究の結果を受けてブラッシュアップしています。

たとえば、「夢や目標が明確にある方のほうが就労定着率が高い」「【JSN】入所時に支援機関がついている人の中では、B型事業所を経由して入所した人の方が卒業後の就労定着率が高い」という研究テーマがありました。
これらの研究結果は、支援を実践する上での課題を改善していく一助になりますし、支援の根拠や実績を振り返ることで、「科学的な視点を持つ支援員の養成」にもつながっています。

研究所のこれから

研究で得た成果を法人内の人材育成や法人の運営に生かすための取り組みを、さらに進めていきたいです。

例えば「支援員の専門性」についての研究は、すでに人材育成にも反映しています。
入職直後と5年目のスタッフの業務割合を比較した時に、後者のほうが間接業務が増えていることがわかりました。
作業場に入って直接、訓練生を指導する機会が減っているぶん、面談の時間をしっかり確保することで、充実した支援につなげていることが見えてきました。

いずれは外部機関にも生かしてもらえるような仕組みを作れたら、と考えています。

これまでの成果と実績

2025年末時点で、約65件の論文を発表しています。
研究は大きく分けて、「個人での研究」と「法人全体での研究」があります。

法人全体での研究

  • 2012年〜「精神障害者の就労支援が治療的改善効果がある」をテーマに研究
  • 2017年〜「SPIS(就労定着支援システム)」の効果についての研究

個人での研究

サービス利用前・利用開始時

  • 利用時情報により、その後の支援展開を予測(支援機関数、職歴等)
  • 診断のない発達障害的特性が高い者への支援(ACAT活用)

サービス利用時(一部利用前も含む)

  • 発達障害のある方向け就労準備講座(認知再構成・怒りの対処・マインドフルネス)
  • 発達障害のある子を持つ保護者向け就労準備講座(対面・オンデマンド)
  • 発達障害のある方を対象としたアセスメント(BWAP2)
  • 就労移行支援におけるSSTプログラム効果の検討
  • マインドフルネスと感覚過敏の関連
  • 統合失調症者へのアセスメントツールの活用
  • 職業適性検査の活用・合理的配慮の影響と効果
  • 認知行動療法とヨガの組み合わせ効果について

就職後

  • 雇用環境調査(HRMチェックリスト・Q12・障害者雇用が企業に与える影響)
  • セルフモニタリング(SPISの活用、モニタリング項目の選定)
  • 採用後の当事者への認知機能強化訓練

支援者

  • 人材育成(面談技術の向上と職場定着月数、SV技術)
学会発表の実績

論文(5本)

2022年

就労移行支援における精神障害・発達障害を対象とした短期的認知再構成の効果の検討―就労支援現場での実践を通して―

屋敷千晴・池田浩之 / 職業リハビリテーション研究 2022年

2022年

セルフモニタリングを用いた就労支援が統合失調症患者の心理的状態に与える効果―Webシステムによる日報を通じて―

内田空・池田浩之 / 認知行動療法研究 2022年

2018年

精神障害・発達障害のある方への就労支援における治療的改善効果の測定を目的とした研究活動Ⅲ―大阪府内外のデータ解析を目的として―

池田浩之・田川精二 / 日精診ジャーナル 44(5) 2018年09月

2017年

精神障害・発達障害のある方への就労支援における治療的改善効果の測定を目的とした研究活動Ⅱ~運用マニュアルに基づいた大阪府内での取り組みについて~

池田浩之・田川精二 / 日精診ジャーナル 43(5) 52-55 2017年09月

2016年

精神障害・発達障害のある方への就労支援における治療的改善効果の測定を目的とした研究活動Ⅰ~大規模な調査研究を想定した運用マニュアル作成の試み~

池田浩之・三家英明 / 日精診ジャーナル 42 54-58 2016年09月

口頭発表(43本)

2025年09月

精神障害・発達障害のある方への就労支援における治療的改善効果について

池田浩之・屋敷千晴・實盛朱里・福島美和子・中嶌美幸・久保川良子・中本遥香 / 第2回日本外来精神医学学会学術総会

2025年08月

障害者雇用と企業の雇用環境に関する研究(6)~勤務年数を条件とした解析について~

實盛朱里・池田浩之・奥脇学・星明聡志・金川喜衛 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

精神障害・発達障害のある者に対するモニタリングツールを利用した就労移行支援の長期的な効果の検討

五屋真由子 他 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

精神障害のある方と働くことによる従業員の変化~Q12と組織風土の観点から~

福島美和子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

就労移行支援における自閉スペクトラム症の方を対象とした認知行動療的介入プログラムの効果の検討

屋敷千晴・池田浩之・中本遥香 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

就労移行支援を利用する自閉スペクトラム症者のマインドフルネス特性の要因に関する研究

中本遥香・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

有資格者によるスーパービジョンを受けた就労支援従事者の影響について

中嶌幸・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

発達障害がある子をもつ保護者に対しての就労準備プログラムの実践

貞野剛志・小田果林・實盛朱里・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

就労移行支援におけるセルフモニタリングの設定に関する研究~統合失調症、気分症、神経発達症~

久保川良子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2025年08月

就労移行委支援事業所における統合失調症のある方を対象にした機能のアセスメントについての検討

加來諒大・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第52回兵庫大会

2024年08月

就労支援の利用前相談時にわかる、就労支援・職場定着に影響を与える要因について

屋敷千晴・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第51回島根大会

2024年08月

就労移行支援における自閉スペクトラム症のある方を対象とした認知行動的介入プログラムの効果の検討

中本遥香・池田浩之・屋敷千晴 / 日本職業リハビリテーション学会 第51回島根大会

2024年08月

発達障害傾向のある中高生向けに「大人になったら働くこと」を伝えるキャリア教育について

實盛朱里・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第51回島根大会

2023年

就労支援における高次脳機能障害のある者のモニタリングに関する検討

池田浩之・久保川良子・李利彦 / 公益社団法人日本精神神経科診療所協会 2023年度学術研究会

2023年08月

発達障害のある方の保護者を対象とした「家庭でできる就労支援講座」の効果について

實盛朱里・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第50回神奈川大会

2023年08月

就労支援従事者の専門性がサービス利用者の職場定着に与える影響について

中嶌幸・城美早・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第50回神奈川大会

2023年08月

職場適応感向上プログラムの開発に向けて―自閉スペクトラム特性が高い者を対象に― 2

五屋真由子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第50回神奈川大会

2022年08月

職場適応感向上プログラムの開発に向けて―自閉スペクトラム特性が高い者を対象に―

五屋真由子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第49回宮城大会

2022年08月

発達障害のある方の保護者を対象とした「家庭でできる就労支援講座」の効果について(予備調査)

實盛朱里・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第49回宮城大会

2022年08月

就労移行支援における自閉スペクトラム症を対象とした認知行動的介入プログラムの効果の検討

屋敷千晴・池田浩之・實盛朱里 / 日本職業リハビリテーション学会 第49回宮城大会

2021年08月

障害者雇用が企業環境に与える効果に関する研究

奥脇学・星明聡志・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第48回愛知大会

2021年08月

発達障害のある方の職場定着に影響を及ぼす要因について~定着できなかった方を対象として~

實盛朱里・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第48回愛知大会

2021年08月

自閉スペクトラム特性が高い者の職場適応感に関する調査研究

五屋真由子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第48回愛知大会

2021年08月

双極性障害および関連障害群、抑うつ障害群における就労支援・職場定着に影響を与える要因について

屋敷千晴・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第48回愛知大会

2021年08月

就労移行支援におけるセルフモニタリングの設定に関する研究

久保川良子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会 第48回愛知大会

2019年08月

本人の夢や目標が就労継続に与える影響について~引継シートの内容と、インタビューから~

久保川良子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第47回大会

2019年08月

中小企業における障害者雇用の現状と可能性~社内環境や実利、社会考慮の視点から~

内田空・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第47回大会

2019年08月

障害者雇用と企業の雇用環境に関する研究 -企業に与える良い効果-

星明聡志・池田浩之・奥脇学 / 日本職業リハビリテーション学会第47回大会

2019年08月

発達障害のある方の職場の定着に影響を及ぼす要因について~一般企業を対象として~

實盛朱里・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第47回大会

2019年08月

精神障害のある方が働き続けている企業の風土についての研究

福島美和子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第47回大会

2019年08月

双極性障害および関連障害群、抑うつ障害群における就労支援・職場定着に影響を与える要因について

屋敷千晴・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第47回大会

2018年08月

就労移行支援従事者の人材育成~利用者面談の解析からみる支援格差について~

中嶌幸・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第46回大会

2018年08月

精神障害のある方とともに働くことで従業員満足度に与える影響についての研究

福島美和子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第46回大会

2018年08月

職場定着に影響を及ぼす発達障害のある方の要因について~職業態度チェックリストを用いて~

實盛朱里・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第46回大会

2018年08月

就労移行入所前の福祉サービス利用が継続就労に及ぼす影響について

城美早・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第46回大会

2018年08月

引継ぎシートから就労継続の要因を探る~本人の夢や目標に着目して~

久保川良子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第46回大会

2018年08月

発達障害のある方を対象とした怒り対処プログラムの実施と有効性について

勝田範子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第46回大会

2017年08月

精神障害者における就労支援・就労定着に影響を与える要因について

屋敷千晴・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第45回大会

2017年08月

定着支援を行う就労支援員に求められる専門性について~ストレス対処を観点として~

城美早・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第45回大会

2017年08月
学会奨励賞

発達障害のある障害学生を想定した就職支援事業の取り組みについて

池田浩之・田中翔・久保川良子 / 日本職業リハビリテーション学会第45回大会

2016年08月

デイケア利用が継続就労に及ぼす影響について~就労移行支援の利用を通じて~

城美早・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第44回大会

2016年08月

就労移行支援従事者の人材育成について~業務時間の解析からみる支援内容と訓練成果の示唆について~

中嶌幸・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第44回大会

2015年08月

精神・発達障害のある方の就労継続を支える取り組みについて~Webシステムを活用した例について~

久保川良子・福島美和子・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第43回大会

ポスター発表(8本)

2024年08月

障害者雇用と企業の雇用環境に関する研究(5) 研究報告会開催の取り組み

奥脇学・星明聡志・池田浩之・實盛朱里・金川善衛 / 日本職業リハビリテーション学会 第51回島根大会

2023年08月

障害者雇用と企業の雇用環境に関する研究(4)

金川善衛・池田浩之・星明聡志・奥脇進・實盛朱里 / 日本職業リハビリテーション学会第50回大会

2022年09月

就労移行支援事業所に通所する精神障害者の自己発信行動に関する研究

内田空・池田浩之 / 日本認知・行動療法学会第48回大会

2021年10月

就労移行支援における自閉スペクトラム症を対象とした認知的介入プログラムの効果の検討

屋敷千晴・池田浩之 / 日本認知・行動療法学会第47回大会

2020年09月

就労移行支援において不安障害の男性を対象に個別認知再構成プログラムを実施した事例

屋敷千晴・池田浩之 / 日本認知・行動療法学会第46回大会

2019年09月

Webシステムによる日報導入が就労移行支援事業所に通所する統合失調症患者の心理的状態に与える効果

内田空・池田浩之 / 日本認知・行動療法学会第45回大会

2019年08月

就労支援員の精神的健康と自己開示との関連

築山理恵・池田浩之 / 日本職業リハビリテーション学会第47回大会

2017年

精神障害者の就労移行支援における短期的認知再構成の効果の検討

屋敷千晴・池田浩之・田中翔 / 日本認知・行動療法学会大会

共同研究・競争的資金等の研究課題(7本)

2025年04月〜
2026年03月

就労移行支援を利用する自閉スペクトラム症者のマインドフルネス特性の要因に関する研究

日本職業リハビリテーション学会:研究スタートアップ助成事業 / 代表:中本遥香・池田浩之

2022年09月〜
2023年08月

就労支援の利用前相談時にわかる、就労支援・職場定着に影響を与える要因について

公益財団法人 大同生命厚生事業団:地域保健福祉研究助成 / 代表:屋敷千晴・池田浩之

2022年03月〜
2023年03月

発達障害のある方の保護者を対象とした「家庭でできる就労支援講座」の効果について

公益社団法人大阪精神科診療所協会:精神科医療研究奨励金 / 代表:實盛朱里・池田浩之

2019年04月〜
2020年03月

就労移行支援に通所する双極性障害および関連障害群における就労支援・職場定着に影響を与える要因について

日本職業リハビリテーション学会:若手研究者の促進事業 / 代表:屋敷千晴・池田浩之

2017年04月〜
2018年03月

精神障害・発達障害のある方への就労支援における治療的改善効果の測定を目的とした研究活動Ⅲ

日本精神科診療所協会:田中健記念研究助成金事業 / 代表:池田浩之

2016年04月〜
2017年03月

精神障害・発達障害のある方への就労支援における治療的改善効果の測定を目的とした研究活動Ⅱ

日本精神科診療所協会:田中健記念研究助成金事業 / 代表:池田浩之・田川精二

2015年04月〜
2016年03月

精神障害・発達障害のある方への就労支援における治療的改善効果の測定を目的とした研究活動Ⅰ

日本精神科診療所協会:田中健記念研究助成金事業 / 代表:池田浩之・三家英明