JSN金塚事務局長のわくわくワーク JSN金塚事務局長のわくわくワーク
2025年6月9日

ベースキャンプ地

ドラマを見ていて「ベースキャンプ」という言葉が頭に残りました。以前にもベースキャンプ地について記載したように思うのですが・・・

登山や探検などのアウトドア活動において「ベースキャンプ地」は、目的地に向かうための準備を整えたり、ひと息ついて体力を回復させたりする、まさに活動の「拠点」となる重要な場所です。そこでは仲間と作戦を練り、必要な装備を点検し、時には天候が回復するのをじっと待つのがベースキャンプ地だと記載されています。

私たちJSNの各事業所も、まさにその「ベースキャンプ地」でありたいと考えています。

誰もが安心して「思い切ってチャレンジ」できる場所。たとえ失敗しても大丈夫、「それも経験だよ」と笑い合える場所。迷った時には自分の本音を打ち明けられる、そんな心のよりどころでありたいと思います。

また、企業実習や日々の活動を通して得られる知識や技術、それの経験は登山のように一歩一歩、確実に積み重なっていきます。その積み重ねがやがて自分自身の力となり、自信となり、次なる挑戦への原動力となるはずです。

JSNというベースキャンプ地で利用者もスタッフも多くの人が自分の可能性を信じ、一歩ずつ歩みを進めていける。そんな場所であり続けたいと願っています。

さて、私にとってのベースキャンプ地は?実家であり、自宅がその一つですが、自宅は時々やすらぐ場所ではない時があります()

 

2025年6月2日

JSN広報誌「熱人」

JSN理事長の一心歩走」「突撃!事務局長金塚」「わが街の熱い応援団」、そして「これらは、JSNの機関誌『熱人(ねっと』の人気?・定番コーナーです!

「ねっと」という誌名には、ネットワークあついひと(熱人)という、JSNが大切にしている二つのキーワードが込められています。名付け親は、地域・企業支援事業部の松田部長です。

「お昼休みにサクッと読めて、手に取りやすい広報誌を作ろう!」という、当時の保坂事務局長の提案からスタート。法人設立と同時に創刊し、春・夏・秋・冬の年4回のペースで発行してきました。近年ではSNSでの情報発信も強化し、現在は年3回の発行ペースですが先日、59号を突破!特別号も数冊出しておりJSNの歴史と支援のノウハウがぎっしり詰まった宝物のような存在だと私は思っています。

また、『熱人』を通じてJSNに関わる多くの方々から届くメッセージは、私たちが忘れかけていた原点を思い出させてくれることもあります。数年前に0号からすべてのバックナンバーを読み返す中で「あぁ、これが私たちの目指す道だったな」と頭の中がすっきり整理された経験があります。

「いつも読んでます!」そんな声もたくさんいただいていて、『熱人』はまさにみなさんに支えられている広報誌です。だからこそスタッフ全員がしっかり読込んで私たち自身の在り方を確認しつつ、JSNを自分たちの言葉で語れるようになってもらいたい。地域の人達、JSNスタッフの心の支えになれるような「熱人」を今後も届けていきたいと思います。

JSNホームページ内の“広報”から「熱人」の一部をお読みいただけます。

次号もどうぞお楽しみに!

2025年5月27日

昔の写真

先日、実家に帰った時のこと。
30年くらい前に連れと2人でハワイに行った時の写真が出てきた。
若いな〜自分たち!
さすがに恥ずかしくてここには載せないけど、連れに写メ送ったらもちろん覚えていた。

高所恐怖症だから飛行機の中で不安を紛らわせようと飲みすぎて、テンションが上がりすぎて税関でめっちゃ笑われたのとか。夜中にホテルの火災報知器が鳴って、びっくりして飛び起きて避難したのとか。ビール買おうとしたら年齢確認されパスポート見せるハメになったの(当時2829歳だったはず)とか。初めての海外でチップを渡すのにドキドキしていたこととかいろいろ思い出して懐しくなった。

写真一枚見ただけで、何十年も前のことが一気によみがえった。でもそれって、自分の都合のいいように思い出をちょっと美化しているのかもしれない。ハワイ旅行に一緒に行った連れと飲んだ時のこと。高校時代の思い出話で盛り上がったけど、お互いの記憶が食い違っていて、相手が覚えてることにこっちは全然記憶にない。「え、そんなことあったっけ?」って、びっくりの連続だった。

未来に進んでいく中で、日々の忙しさや新しい出来事の積み重ねによって、過去の記憶が少しずつ薄れていく。そんな中で自分自身の歩んできた道のりや、懐かしい時間を思い出すためにも、昔の写真を見返すひとときは非常に貴重な時間だと感じた。

写真にはその瞬間の空気や感情、人とのつながりが写し出されていて、それらを見ることで当時の記憶が自然と蘇ってくる。単なるノスタルジーではなく記憶の中の大切な人々や出来事を忘れずにいるために、写真を通じて過去と向き合い、現在を感じる時間を大切にしていきたいとなあと昔の写真を見ながら考えた。

 

2025年5月22日

初診難民

先日のJSN理事会で「初診難民」という言葉を知った。

医療機関での初診「(最初の診察)を希望するが、診察してもらえない人が多くいるらしい。特に精神科領域で顕著のようで、いくつもの医療機関で診察を断られた。初診を受け付けてもらったが診察までに数か月かかるケースもあるようだ。

地域によっては精神科医が少ないという現状もあるのだろうし、制度的な問題も関係しているよう。ここでもコロナの影響があるようで受け入れ制限や診療制限を設けた医療機関も多くあり、初診の予約枠が減ったようである。また、遠隔診療が進む一方で「初診は対面のみ」というルールが壁になっていることもあるらしい。JSNの理事である精神科医は月に数十人の新患を診ているそうだ。その時に「転院難民」という現状もある事も知った。

厚労省「精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会」第6回で公表された「精神科診療所の機能に関する調査」(速報値)において予約外初診について触れられている。

精神科診療所において「精神保健福祉士」の配置割合は31,3%(常勤)しかない。看護師53%(常勤)、公認心理師28,1%(常勤)となっている。

この調査をされた「国立精神・神経医療研究センター」の藤井先生によると、コメディカルスタッフ数が多いほど、予約外初診を受ける傾向が高い。また、医師の数は予約外初診の受け入れにあまり影響しないとしている。

この調査には診療業務以外の地域貢献についての具体的な報告もあるが、その幅の広さには驚かされる。JSNの理事であり精神科診療所の医師達も地域においていろんな役割を担っており、地域で障害のある人達を包括的に支える仕組みの大きな一コマになっているのであろう。

2025年5月16日

特定非営利活動法人 クロスジョブ

就労支援の仲間である濱田さんが代表理事を務める「クロスジョブ」は、障害者の就労支援・定着支援を行う事業所です。

このたびクロスジョブは設立15周年記念イベントとしてCHANCE & CHALLENGE ~障害があっても社会の中で活躍し働き続ける喜びを!!~」を、6月に開催することになりました。

https://crossjob-event.sub.jp/

クロスジョブと私たちJSNは、事業形態や就労支援に対する考え方に親和性があり、また濱田さんがこのイベントに強い決意を持って取り組まれていることから、今回協賛させていただいております。

濱田さんとは20数年前に知り合い、現在では支援仲間数人と年に一度、旅行に行く間柄です。いつもおしゃれで笑顔あふれるパイセンとして、私たちに刺激を与えてくれています。また以前、濱田さんには『働く広場』の「編集委員が行く」のコーナーで、クロスジョブ札幌を取材させていただいたこともありました。

https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/book/hiroba_202411/index.html#page=33

是非、多くの方にご参加いただければと思います!!もちろん私も参加します!!

2025年5月12日

ダンサーももちゃん

JSN東京のダンスプログラムを担当してくれている金髪ダンサーのももちゃん。
ある縁がきっかけで、彼女の人柄とダンスに対する思いに惹かれて、運動プログラムの一環としてダンス指導をお願いすることになった。

ももちゃんは幼い頃からダンスに親しみ、才能をぐんぐんと伸ばしてきたようで、小学生の頃から本格的なレッスンを受け、成長する中で数々のステージを経験。弱冠の年齢にもかかわらず、プロのバックダンサーとして舞台に立った実績を持っているようです。スタイルの維持もさることながら髪の長さまで指示が入る演出の世界にはびっくり。

現在はテンポラリーダンスを中心に、子どもから大人まで幅広い世代に指導を行っているようです。レッスンでは、基本的なステップからリズム感の養成、さらには表現力を引き出す指導まで、きめ細やかにサポート。利用者一人ひとりの個性を大切にしながら、誰もが「踊る楽しさ」を実感できるようなレッスンを心がけてくれています。

彼女のレッスンには、いつも明るい笑顔とエネルギーが満ちており、初めてダンスに触れる方でも自然と体を動かしたくなる、そんな温かい空気に包まれています。
ももちゃんの存在は、JSN東京の運動プログラムに新たな風を吹き込んでくれており、これからもますます多くの方にダンスの魅力を届けてくれることを願っています。

これからも、ももちゃんと共に楽しく、心と身体が元気になるプログラムを作り上げていけたらいいなぁ考えています。
ぜひ、彼女のレッスンで新たな自分を発見してみてください!

2025年5月7日

シュウポツ仲間

「南河内南」「吹田」「八尾柏原」「北河内東」の各圏域で障害者就業・生活支援センターが立ち上がった当初のスタッフたち。今では皆それぞれ別の組織で活躍しているが久しぶりに仲間が集まっての一献。

このセンターは、厚生労働省の「障害者就業・生活支援事業」として2002年に全国展開が始まったが、大阪府ではそれに先駆けて国からの指定を受けるための実績作りとして、独自に「準備センター」を2001年度から3年間の実施していた。

当時、私は通所授産施設のスタッフとして、主に知的障害者の就労支援に取り組んでおり、特にグループホームの運営に力を入れていた。そんな中、上司から「シュウポツ(就業・生活支援センター)」への異動を命じられた。

しかし、初めての事業ということもあり、何をすればいいのか分からない状況だった。そんな私たちを支えてくれたのが、他の準備センターの仲間たちと、厳しく指導してくれたアドバイザーの存在であった。私たちは定期的に集まり、各センターの活動報告を共有しながらセンターのあり方を模索していた。

時が経ち、仲間の多くはそれぞれの道を歩んでおり、マネージャーからプレイヤーに転身した人。新たな組織を立ち上げ地域貢献を続けている人。世界一周の旅に出ようとしている人……。懐かしさにかられて、かつてのアドバイザーに電話をし、さらに当時のことを思い出した。

シュウポツ時代は、私にとって仕事人生のターニングポイントである。授産施設では得られなかったであろう3障害の対応に始まり、生活支援の守備範囲の広さには解決策が見つからない中、右往左往した事もいい経験になった。何よりも本当に多くの出会いがあった。大阪だけでなく日本全国の人達に会えたことは財産であり、あの時代があったからこそ、今の私がある。そう胸を張って言える時間だったと実感している。

 

2025年4月30日

ストレッチ

「うぅぅ……いててて……いたぁ!」
気になっていたお店でトリートメントを受けたときのこと。ストレッチ中、トレーナーさんに「身体、硬いですね」「もうこれ以上、曲がりませんか?」なんて言われて、ちょっと恥ずかしかったけど、驚かれてしまうほどのガチガチぶり(笑)。

でも、60分みっちりケアしてもらったあとは、体がちゃんと伸びた感覚があって、心までスッキリ!思わず深呼吸したくなるような、軽さを感じた。

最近は全然、身体を動かしてなかったし、たまにウォーキングするくらい。だからこそ、「毎日ちょっとずつでも体を動かすって大事なんだな〜」って改めて実感。

そういえば、こないだ地方で働いてる就労支援の仲間2人とお花見散歩したんやけど、次の日に「筋肉痛になったかも」って(笑)。普段は車移動ばっかりだから、歩く習慣が減っちゃってるみたいで。びっくり!

だから、日々ちょっとしたストレッチや軽い運動を意識して取り入れるのって大事!無理なく、自分に合ったペースで、体も心も整えていけたらいいんやけど・・・・

 

2025年4月23日

リワーク支援

昨年度、日本産業保健法学会において、「疾病・障害の自己理解と配慮義務の職場認識とのギャップを考える」というテーマでシンポジストとして登壇させてもらう機会があった。聴講者には産業保健スタッフ、人事担当者、医療関係者等々の方々が参加されており関心の高さを感じた学会であった。先日、講演後に名刺交換させていただいたある企業の保健師の方から連絡をもらった。内容は自社におけるメンタルヘルス研修についてのご相談であった。

近年、心の健康問題はどの業種、どの規模の企業においても避けては通れないテーマであり、特に「休職から復職までの支援体制」や「職場での再適応」の問題は、産業保健の現場でも非常に大きな課題になっていると人事担当者からよく耳にする。

休職は「治療期間」としての役割を果たすが、それだけでは十分ではない。休職者が再び職場に戻り、以前と同様に活躍できる状態に戻すための「復職支援(リワーク)」が不可欠になる。復職直後に再び不調を訴えて再休職となる「リバウンド」のリスクも高く、企業にとっては業務の継続性、人材育成、コストの観点からも非常に重要な課題となっている。

JSNでは10年前くらいから本格的にリワークプログラムの提供を開始した。「職場復帰だけでなく、健康で働き続ける」ことを目的にカウンセリングや講義にとどまらないプログラムを提供しています。杉山理事(杉山診療所 医師)を専任アドバイザーに迎え、構造的で科学的根拠に基づいたプログラム設計して皆さんに提供していきたい。

詳しくは下記より

https://npojsn.com/company/

2025年4月20日

休日の過ごし方

クローゼットの奥に長年押し込まれ、いつの間にか増えていた「いろんな物」を、少しずつ断捨離中。先週末は、その中でも特に手をつけるのに勇気が必要だった本棚を整理。自分の中で「これからも大切に読み返したい本」と「役目を終えた本」とを見極めながら、ひとつひとつ棚から降ろすこと3時間。

最終的に手元に残すことにしたのは、心に残る言葉をくれた灰谷健次郎の著作全てと、時代の激流を生き抜いた人々の姿に心を揺さぶられる山崎豊子の作品『沈まぬ太陽』『不毛地帯』『大地の子』など。さらに、優しく人の命と向き合う物語『神様のカルテ』シリーズも手放せず、本棚に並べ返した。結果として本棚2つ分を手放すことができ、部屋の景色と気持ちも少しスッキリしたような気がした。

平日は忙しさの中でシャワーだけで済ませてしまうけれど、休日にはゆっくりと湯舟に浸かり、しっかり汗をかいた後は軽くストレッチ。体をほぐし終えた後には、冷蔵庫でよく冷やしておいたチューハイで喉を潤すというのが最近のお決まりコース。グラスの炭酸を楽しみながら、録画しておいたお気に入りのドラマを観るひととき”ちょっとした楽しみ”です。この春の楽しみなドラマは「続・続・最後から二番目の恋」

とはいえ、土曜日は仕事関係の予定が入ることも多く、すべてが思い通りに過ごせるわけではないけれど、だからこそ些細な時間を大切に、心地よく過ごすことが今の自分にはとても大切なんだなと感じているこの頃。