2010年11月5日

質問

 高校1年の兄をヒロキと呼び捨てにする、将来はドラフト1位でプロ野球選手になる事を夢見ている小学校6年生の二男。
 この二男からの質問・指摘が鋭くて答えに窮する事がよくある。
沖縄旅行に行ってから戦争を自分の身近に感じるようになり、沖縄の基地問題の報道に関して日本とアメリカの関係について質問してくる。一般的な見解と私自身の見解を述べるに留めて自分自身に考えて貰うようにしているが・・・
 質問するとはその事に興味があるから、興味がないと質問は湧いてこない。興味を持つためには実際にふれてみる、感じる場面が必要である。
 精神障害の方で働きたいと希望する方は、どのアンケート結果からも80%前後の割合を占めている。しかし、現実に働いている方は他の障害の方に比べてとても低い。
 精神障害の方の働きたい希望は明確に出ているのに、就職者数が伸びないのは支援機関の人達の就労への意識の低さも要因の1つではないだろうか。
 先日、機関誌「熱人」の取材で帝京大学の池淵先生と代表理事田川との対談があった。その中で池淵先生が「精神科の先生に若いうちに就労支援の現場を見ておいてもらうべき・・・研修プログラムに就労支援のカリキュラムを入れるべきである」旨の話があった。
 
 時々、講演に呼ばれるが私だけの話より、精神障害当事者自身に話をしてもらう方が身近に感じてもらえるので、今、「JSN語り部の会」の結成に向けて動いている。講演依頼があった時には出来るだけ、JSNからの就職者と一緒に話に行くようにしている。就職者の多くは、今から頑張ろうとしている人達の為に自分の体験発表が役に立つなら話をしますと言ってくれている。
 その人達と一緒に就労支援を身近に感じてもらえるように全国を周りたい・・・
 池淵先生が「就労支援は総合芸術だと思う。就労支援にはいろいろな要素が必要だから」と・・・精神障害者の就労支援においては医療という要素が必要不可欠である。
 今日は午後から奈良にある医療系専門学校の学生さんに精神障害者の就労支援について私が1人で講義に行くのだが、どのような質問が出るのか楽しみである