JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2015年8月12日

医療機関が取り組む就労支援④

インタビューも残すところあと1ヶ所になった。

昨日、札幌駅から地下鉄で10分ほどの所にある、クリニックでの取り組みについて話しを聞かせてもらった。
病院の勤務医時代には就労支援に興味がなかったが、クリニックを開業して患者さんや地域のニーズに応えるべく就労支援を始められた。
時間があれば先生自ら地域の福祉関係の会議に出向き、ハローワークや福祉関係者からの相談にも積極的に応じているとの事。
今までは地域のネットワークを軸に就労支援をしていたが、来月から就労継続B型を始められる。
B型ではあるが一般就労への移行も視野に入れながら、地域課題に取り組む姿勢は本来、福祉事業所が実践すべき姿であらねばならないはず。
しかしながら良質な福祉サービスを提供できる事業所が少ない現状であるため、志ある医療機関が福祉サービスを提供する原因の一つであるかもしれない。
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大阪精神障害者就労支援ネットワーク
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金塚たかし

2015年8月10日

意識と環境、システム

夏の高校野球が始まり、毎日のように熱戦が続いている。息子の高校は大阪予選3回戦で早々と負けてしまった。毎年、ベスト16、ベスト8までは勝ち上がるのだが。
チームとして力を発揮するには、まず個人が力をつける事。
そしてそのポテンシャルを100%発揮する事。
自分の持てる力を発揮するには意識の問題がまず重要である。どのような環境にあろうが、チームが10人であろうが100人であろうが『まず自分がやる!』という気持ち。
他の人がやってくれるとの依存心が働けば、チームの力は間違いなく半減する。
全員が100%の力で目標に向かう事が理想でありチームに求められ、それが出来て初めて目標に近づく事ができる。
2:6:2の法則なるものがある。
個人としての力を十二分に発揮している2割
まあまあ発揮しいる4割
発揮していない2割
小集団であればあるほど、まあまあ発揮の4割と発揮していない2割の存在は目標達成に向けて致命的である。
持てる力を100%発揮する為には環境要因もまた重要である。
チームには必ず目標があり、その目標に向かう日々が大切で、1日、1日目標が達成出来たかどうか確認するシステムと環境を作らなければならないと思っている。
形だけではなく、しっかりと機能するシステムと環境を構築する事が、JSNにとって発展していく組織としての土台である。
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2015年8月4日

医療機関が取り組む就労支援③

初めての山梨県
昨日から甲府市に来ている。
本日、午前中にリワークを実施しているクリニック。午後は千葉県で就労支援をしているクリニックへのインタビューである。
先日、リワーク支援のパイオニア的存在である、東京にあるクリニックでのインタビューを実施した。復職への道筋が細かくプログラムされており、復職を目指す当事者にとって目の前の目標が明確でとてもわかりやすいと感じた。
是非に実践の現場を見てみたい!
今日の2ヶ所のクリニックの実践はどのようなものか楽しみである。
しかしながら35度を超える猛暑にはウンザリ。
山梨県には避暑地がたくさんあるのに残念。。。
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2015年7月18日

医療が取り組む就労支援②

台風から逃げるように北海道へ移動し、台風が通過した後、大阪に戻ってきた。
今回のインタビューは札幌にあるクリニック。
このクリニックには今までに何度か訪問し、見学もさせてもらい、そこで勤めるPSWのお二人とは交流があり概要は理解しているが、今回はDrから直接話しを聞いて、改めてこのクリニックの取り組みの凄さを感じた。
このクリニックの特徴は、①まずデイケアにおける多彩なプログラムがある。外部講師も数多く興味をそそられる。②デイケア利用者の半分以上が他のクリニック等からの患者さん。③統合失調症、気分障害、発達障害、触法関係、依存症等の多くの疾患の人達がデイケアを利用。
後、院長が関西出身で無茶苦茶面白い。
クリニック運営にはいろいろ工夫がされているが、何よりDrの思いがしっかりスタッフに伝わっている。まずは患者さん!患者さんの幸せを考えて地域の人達と連携して実践している支援はとてもダイナミックであろうと思われる。
私の周りには地域と共に生きていく医療機関が数多くあり、それはなにより地域で生きていく彼らを意識し、治療は診察室の中だけではなく環境要因が大きく作用すると認識しているからである。
こんな医療機関がもっと増えるといいが、それにはDrの意識だけの問題ではなく、制度を変える必要がある。
来週は東京でリワークプログラムを展開しているクリニックにインタビューである。
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2015年7月11日

医療機関が取り組む就労支援

昨日から福岡の飯塚市を約一年ぶりに訪問。
昨年、出前講座で一週間滞在した懐かしい場所。今回は医療機関が取り組む就労支援について、飯塚市にある診療所での取り組みのインタビューをさせてもらった。
仕事を終えて、博多でラーメンを食べて大阪へ向かう新幹線の中である。
インタビューのなかでドクターが『ひきこもっていた人が、就労のキーワードでデイケアに出てこれるようになったのは想定外であった』との話しが印象的であった。
医療機関が取り組む就労支援のインタビューは福岡を含め全国10ヶ所に訪問予定である。
6月に大阪の診療所の聞き取りから始まり、7月、8月で福岡、北海道、東京、千葉、山梨へ。
10ヶ所のうち3ヶ所はリワーク支援。
実績のあるリワーク支援をされている医療機関から直接話しが聞けるのは、リワークを始めた私達にとって多いに参考になると思うし、どんな話しが聞けるか楽しみである。
来週末は北海道。
飛行機かぁ
考えると気が滅入る。。。
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2015年7月10日

大阪ルール

ここ数年、研修会に招かれた時の講演や、JSNスタッフに向けての研修時のキーワードとして、私達は何故、就労支援するのか?社会福祉と福祉事業、ローカルルール等についてよく話しをしている。
今、福祉は過渡期にあると感じている。今までの就労支援とはまったく潮の目が変わりつつある。
大阪においても就労に関する課題は、府の就労部会の中でも明らかにされており、課題解決する為の提案が各委員から出されている。先日の部会で私はローカルルール(大阪ルール)を作る必要があると発言させてもらった。
各県、各地域における課題は明らかに違いがあり、その課題を解決するには各県、各地域で解決する仕組みを考えるしかない(具体的な案はまたの機会に)。
社会福祉としての就労支援を実施する時には、法人だけの事を意識するのではなく、地域を意識した取り組みと活動が必要である。
みんなで大阪ルールについて考えればいい案が出そうな気がするんだが。
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2015年7月8日

ウイングをひろげて

本格的な梅雨の時期になり、ジメジメとした毎日が続き、気持ちもスカッと晴れやかにならないですが、JSNでトレーニングしている人達は就職を目指し、企業実習等で汗を流して頑張っておられます。
JSNは今年度、新しく『地域・企業連携事業部』を立ち上げ、さらなる定着支援へ力を注いでいるところでありますが、7月から本格的にリワーク事業を開始をする事になりました(詳細はホームページのニュースに載っていますのでご覧ください)。
もう一点は夏休みを利用した大学生向けの、学生支援プログラム事業を開始します。
現在、複数の大学と調整を行い実施に向けて準備をしているところであります。
昨年度からA型事業、そして今年度。
少しづつではありますが、今後もウイングを広げ活動していければと考えています。
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2015年3月20日

地方における就労支援

就労移行支援事業所は就職支援?就労継続B型は居場所?就労継続A型は?
先日、訪問した四国のとある県での精神障害者を中心とした就労支援の取り組みは一風変わっていた。
A型事業所から一般企業への就労がその法人での就労支援の流れの中心である。
市街中心部にあるカフェや蔵を利用したアートミュージアム、スパニッシュレストランなどのA型事業所10数カ所、就労移行支援事業所2カ所、B型事業所、相談支援などを運営している。
カフェもバルもレストランもとてもお洒落で聞かなければA型事業所とは決して思わない。
このA型事業所で働く人達が次のステップへむけて、地域の一般企業へ就職していく。
行列が出来る店で働き、自分に自信がわき、自身の可能性、高い給料を求めA型を卒業していく事になる。
ならば、法人における就労移行支援事業所の役割は?
就労を希望するが、作業能力以前の社会性に課題がある人達に対し、働く意思を大切にしながら移行支援事業所において、毎日の出勤、身なり、あいさつなどの社会的マナーを身につける研修を行う。
また、就労支援のベースキャンプ地となっており、いつでも帰ってこれる場所と位置づけられている。そうして働く意思を無視する事なく次へ繋げて行く場所のようである。
雇用領域を作るが、そこが最終の働きばではなく、次へのステップとして機能させているA型事業所の姿は、ブラックA型の噂をよく聞く中で本来のあるべき姿だと思う。
私が行ったどのお店も、思わず入りたくなるような雰囲気と、また、次に来たくなるようなサービスは、お客様の行列が出来るとおききしても、まさにと頷けた。
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金塚

2015年3月16日

北山守典シンポジウム

JSNの生みの親の一人である北山氏。
来月4月16日(木)に和歌山で北山守典シンポジウムを開催する。
親分が亡くなってから3年が経つ。雇用義務化をはじめとして精神障害者の就労支援を巡る環境は大きな節目を迎えている。この状況を親分は上の世界からどの様に感じ、見ているのであろうか。
単に親分を偲ぶ会ではなく、参加者の皆さんで「やったらええねん」の未来へ向けた、具体的な取り組みを共有できたらと思います。
会場 ホテルグランヴィア和歌山
時間 13時~18時30分
参加希望の方は下記まで連絡をください。
TEL072-645-6633
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2015年3月7日

援農ボランティア③

今回の援農を仕掛けたのは、沖縄の会社社長である。
いつもは物静かに泡盛を飲んでいる社長が、とても熱く援農について語っている場所に私も居合わせた。
この取り組みには幾つかの意図がある。一つはもちろん離島の農家に対するボランティアであるが、その担い手である障害のある人達にとっての農業体験は貴重であり、それ以上に家族から離れて生活する体験はまたとない機会である。
そして労働の報酬として農家や村の人達からありがとう!と感謝の言葉をもらう。
人が人として生きていく上において、人の役にたっていると感じる事がどれほど重要であるか。
発達障害のある人達の企業体験終了後のアンケートで良かったことの一番は「ありがとう」と感謝をされた事であったとの結果がある。
もう一つ。この取り組みの先にあるものとして、高収入を見込める就労継続A型やB型事業の可能性があること。
日本には離島が多く存在し、同じような課題を抱えるなかで一つのローカルモデルになりえる可能性。
そして障害者の支援(A型、B型)が広まることにより、人口の減少に苦慮している村にとり、流入人口が増えることは村を繁栄させていくと共に、日本国にとっても離島を衰退させない事が、近隣他国からの海域侵犯をさせない事になる。と熱く語る社長に賛同し多くの人達が動き始めている。
次回の援農には是非、参加したいと思う!
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金塚