JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2009年5月17日

早朝覚醒

 窓を開けると鳥の声がチュンチュンとにぎやかに聞こえてきます。
大阪でもこの時間だと、雨上がりの今日のような朝は土の香りと共に爽やかな風が吹いてます。
 ただいま、朝の4時50分。
午前3時ごろに目が覚めてその後寝れなくて・・・メールのチェックをしたり、返信をしたりして、その後にこのブログを書いてます。
昨日の夜にこんなメルが来ました。
「休んでるより働いている方が数倍楽しいです!」と。
学校を卒業して大阪を離れて働き出して、1年半位で調子を崩し「うつ」と診断され休職していた20代の彼からである。
 復職する前に飲みに行った時には・・・
しんどいときには「死」ばかり考えてましたと、部屋の中ではどこで首がつれるかと・・・
でも、家族の事を考えると・・・で何とか踏みとどまっていたらしい。
 その彼が復職して「がんばってます」のメルを送ってきてくれた。
休職前と比べて仕事への意識が変わったのを自分でも感じると。うつという病気を経験してその経験を自分の仕事へフィードバックしているとの事。
調子の悪いときはほんとにしんどそうな覇気の無い顔をしていたが、先日の飲みの時には元気そうな顔で「こないだは女の子のいる店に行ってきました」と(^^;
 「熱人」第4号 田川理事長の「JSN航海日誌」の中に「昔、ある文化圏では“うつ”というものは人生の中の1つの通過儀礼だった」と。これを乗り越えてこそ1人前になれるとされていた。だからある学者なんかは「自分にはまだ“うつ”がやってきていない」と悩んでいた。一人ひとりの考え方や生活、あるいは人生の中でのうつなんです。症状だけでを見てしまえば同じでも、その人なりの背景がある。そういう人間的な部分も見ていかないとと思いました。と言う田川の文書がある。
 「本当の苦しさを味わったものだけが、本当のやさしさを持っている」と
私にはまだまだ・・・
 今日、久しぶりに彼に会う!元気とやさしさをいただいてきましょう!!
 

2009年5月11日

就職のポイントは何?

・本人のやる気
・周囲(家族、会社、支援者)の協力
・会社が本人の障害を理解してくれるようになった
上記は就職をした人のポイントを一言で表すと、どのような表現になるかスタッフに聞いた一例である。
 1番目は何にもましてやる気が勝っていた。「働きたい」の意欲がないと就職はおろか、継続就労はあり得ない。誰にとっても必要なポイントであるが、本人の意欲が突出していたようだ。
 2番目は本人の努力を彼に関係する人たちが一丸となって協力していただいた結果であるとの事。
 3番目は本人の波を会社が理解して仕事における配慮をしていただいた結果が大きかったのではとの事。
 1,2,3共に本人の努力があった上での話であるが、ポイントはいろいろある。他のスタッフからも一言での表現をもらう予定になっているので、報告があり次第お知らせします。
 そんな中、一昨日の5月9日にまた一人就職を勝ち取った
彼のひと言ポイントはどんなんだろうか??

2009年5月8日

休みはしっかりとりましょう

GW明け、皆さんの体調はいかがでしょうか?
昨日は私も少し身体がだるかったですが、しっかりと休みが取れて本日は快調です(^^
 GWの内3日間は三重県の田舎へ帰りリフレッシュしてきました。
車で大阪から約2時間半。電車では榊原温泉口駅(近鉄線)から車で約10分から15分程度の所に家がある
(都会の10分と違いほとんど信号のない道を10分も走ると距離的には相当である)。
 新緑の山並みを眺めながら車で走っていると「あ~帰ってきたな」と思うが、車から降りると土と草の匂い、ウグイスの♪♪ホーホケキョを五感で感じ改めて田舎へ帰ってきたと事を感じさせてくれる。
 家の前が山ですぐ裏には畑がありその間を名松線(最寄り駅はもちろん無人駅)の単線が走っている。近くには一級河川(名前を忘れた)があり車1台がギリギリ通れる昭和?明治?的な橋が架かっている。
 日本の昔を思い出させる原風景がいっぱいである。
 そんな田舎で朝から鳥のさえずりを聞きながら畑の畔道や線路上を散歩し、町営の温泉に入り、パターゴルフをし、まだ空の高いうちからBBQと大いに楽しんだ!!
 息抜きは大事!!
次の長期の休みは断食に行こうとスタッフの1人と話している。
就職したOBの1人が「休みが待ち遠しい」と言っていた。この間までは毎日が休みだったと。
休みを楽しみに仕事をがんばる!これもまたひとつ仕事をがんばるコツである。

2009年5月1日

強くなって就職

 夕方、事務所にいると「実習終了しました」の電話が頻繁になる。
その日の実習の様子を聞き、特に問題がなければ「お疲れ様でした」と電話を終えるが、いつもと様子が違えば担当スタッフに電話を替わり相談に入る。声のトーンで利用者の様子がだいたい見当がつく。
 定期的に実習終了後に事業所に帰って来ていただき、振り返りをする事になるが、事務所に入ってきた時の表情で調子がいいかどうかの判断は「声」だけの時よりしっかり理解できる。ポイントは調子の悪い時をどう乗り越えていくかである。
無難に、無難に実習を過ごすのはあまり意味がないと考えている。いろいろな課題に直面しそれをどう回避するか?どう乗り越えていくかを利用者、スタッフの両者(医療機関も含め)が共通認識して課題に向かっていくかがとっても大事な事である。そこを1つ1つ乗り越えていく事によりどんどん強くなっていく。
 トライアル雇用に入っても「揺れ」はあるが、体験実習の時に比べれば揺れ幅が少なと思われる。それだけ耐性が出来た証拠である。
そんないろいろな課題を乗り越え強くなった利用者が一人、本日付けで就職をした。
 4月に2人、5月に1人就職。こんな社会状況であるが雇用いただける企業もまだまだある。あきらめず頑張るしかない!!

2009年4月26日

悩みの移り変わり

 JSNの利用開始から基礎訓練→体験実習→求職活動→トライアル雇用→就職(基本)へと流れは繋がっていく。
 そのステージ毎に不安や悩み、しんどさが付きまとう。
3日/週通えるやろか、仕事できるやろか、なんと無く漠然とした不安などを体験や相談などを続けながら、1つ1つクリアーしていく。
 実習から社会適応訓練に移行し就職が見えた利用者の1人。
実習開始当初は「朝、遅刻せずにいけるやろか」、「一週間休まず出勤できるやろか」が大きな悩みであった。そこで出勤が落ち着いて来ると悩み、不安の要素は仕事内容に変わっていった。
 最初は簡単な仕事しかなく「こんなんでいいんやろか」から「ちゃんと出来てるんやろか」と仕事の内容が増えてくると同時に悩みも変わってきた。
 仕事はある一定のルーチンワークであるから、時間と共に仕事内容の悩みは解消されやすい(本人のやる気と適正によって大きく違ってくるが)。
 そこで、長く実習(就労)を続けていると最終的に出てくる大きなハードルが「人間関係」である。
 万人とすべてうまく行くなんてありえない。おもろい人、やさしく、物腰の柔らかい人もおられるが、無愛想な人、ちょっと口調が厳しい人等々がおられる。そんな同僚や先輩方々と仕事やアフター5の中で良好な関係を保たなければ、継続就労が難しくなる。
 先日、ハノレノ(就職者会)の飲み会に参加したときに、ある男性が「職場に合わない人はいてる。でも、どこに行っても合わない人はいてるし」と話されていた。
 ここまですっきり気持ちの割り切りをつけるのには、いろいろな努力があったと思うが、環境(合わない人が辞める、異動する)が変わらないのであれば自分を変えていく必要がある。しかし、そうそうすっきり割り切れる場合ばかりではない。
 そこで気持ちを楽にする方法の1つとして「話しをする。聞いてもらう」がある。1人で抱えもまない。
以前、市役所で相談業務していたときのこと。ある相談者の話を「はい、ほう、へえ、そうですか」と1時間ほど聞かせていただいたとき「ありがとうございました。聞いていただいてすっきりしました」との発言。よくよく聞くと、話しているうちに自分の考えに整理がつきましたといっておられた。
 自分のなかにたまっているものをバアーと吐き出す。すっきりしますよね。「愚痴」でいいんですよ。ためてるものは吐き出しましょ(^^
 後は自分なりのストレス解消法を見つけ出すことが重要になってくる。
自分の好きなこと、安心できること、楽しくなることをアトランダムの抽出してみる。例えば、映画を見る、散歩をする、寝る、食べる、音楽を聴くなどの中で何が一番効果がありそうなこと、また、散歩をしながら音楽を聴くなど2つのものをあわせて効果的に実施するなどして解消法を見つけ出す。
ちなみに私はお酒・・・
くさなぎ君の今の気持ちはよくわかります(^^;
 で、最後は「私はなぜ仕事がしたいのか」の気持ちに立ち帰り考えることが必要になってくる。
この「働きたい」気持ちの強さ、将来の夢、目標を実習の段階から、明確にしておかなければならないと思う。仕事をする上においてはしんどい事が山ほどある。そのしんどさに打ち勝つに為にも目標・夢が必要である。
 実習を通して人間関係を円滑に保つ方法、ストレスを軽減させる手段を学び、継続就労への道を探っていってほしい。
 

2009年4月21日

職場開拓

本日、ハローワークに訪問した時の話し、
・1企業の求人に対して約300名の応募があったとの事。
・製造関係の求人がほとんどないとの事。
・ハローワーク開始3分間で求人パソコンが一杯になったとの事。
・求人パソコン待ちが30分との事
本当にすごい事になっている!!
そんな中で今、仕事がある。まして自分のしたい仕事が出来ている事に感謝である。
多くの人が自分の就きたい仕事をしているわけではないであろう。
その中から如何に遣り甲斐、面白さを見つけ出すかは、本人の考え方、物事の捉え方に大いに関係してくるのだろう。
 私は元々子供と関わる仕事がしたかった(子供にスイミング指導のアルバイトや、児童養護施設に住み込みで1年間働いたりした。無茶苦茶楽しかった(^^本当のしんどさや、難しさを知る前に次の職場に移ることになってしまったが)。正職員として初めて働いたのは特別養護老人ホームだった・・・
子供と関係するところで働きたかったが、無職になるわけにも行かず・・・
老人ホームで数年間働いた後、移動で知的障害者の授産施設で勤務する事になった。ここが仕事をする上での1つの転機になった場所でもある。ここで約15年ほど勤務する事になるが、その部署の1つに障害者就業・生活支援センターがあり、就労支援をライフワークにと思わせてもらったところである。そう思う一つには多くの人たちとの出会いがあった。
今までにお会いしたことのないような刺激的な人達(今でもお付き合いさせてもらっているが)。
いろいろな先輩方々に触発されて、いろいろな人達との縁の中で今、この就労支援ネットワークに足場を置いている。
今、このような社会状況の中で自分の希望するど真ん中の職種に就くのは難しいものがある。しかし
少しでも希望に近い職種でみんなが働ける企業開拓を・・・
私達の仕事の重要な1つである。

2009年4月16日

市役所実習開始予定

 一昨日に北河内西圏域の就労作業部会に参加した。
この作業部会は守口市、門真市の自立支援協議会の就労部会に提案する意見の集約をする会議である。
北河内西圏域(門真市、守口市)には障害者関係の機関が約60か所あるらしい。その内今回は22か所の機関の人たちが集まり、北河内西障害者就業・生活支援センターが中心となり部会を進めている。
 その部会で昨年、皆さんの意見として市役所における実習の要望をしたところ、今年度、守口市において実習を進めることになった。守口市の第2期障害福祉計画素案(21年~23年)の中に、障害のある人の職場実習の受け入れについてで、庁舎内での実習の受け入れが盛り込まれている。
 今回の会議の中心は庁舎実習実施について機関からの意見の吸い上げを行った。実習には利用者のスキルアップと市職員への障害者理解がある。
 その先の目指すものとして知的障害、精神障害の方の市役所での採用だと思っている。
 障害者理解の啓発として、地域社会(企業)の中で障害者と一緒に働く事が最も効率のよい啓発だと思う。その意味においても市役所での受け入れは、体験実習だけで終わらず雇用を目指した取り組みにしたいと個人的には考えている。
 ※私の知りうる限りでは、大阪府、大阪市、大東市、枚方市などが知的障害者、精神障害者等の実習の受け入れを行っている。または行っていた?(他の市でも実施しているところはあるかもしれませんが、勉強不足ですいません)。

2009年4月11日

「怒り」がパワー

先日、昔一緒に仕事をしていたAさんと飲んだ。
今回、精神保健福祉士の試験に合格したAさんのお祝い会を兼ねて・・・
Aさんは私より少し先輩である。試験に合格した事もさることながら、仕事をしながら勉強をコツコツと続けてこられたことに感服である。
なぜ、そんなにがんばれたのですか?の問いにAさん曰く、「怒り」だそうです。
人が動き出す原動力にはいろいろあるなあと。
目標に向かう強い思い、気持ちが大切なんだと改めて思う・・・
昔、ある人が「夢は叶えるもの、使命は果たすもの」と言われていた。
仕事を通しての「使命」を感じ、その使命を果たせた時に、その事が多くの人達に貢献できていたらうれしい限りである。

2009年4月10日

桜は後何回??

至る所で桜が満開である。
企業訪問の途中、桜の花吹雪があまりにきれいだったので写メでパチリ。
このきれいさは写メでは写りませんなあ

先日の茨木事業所での花見会の時に、若いスタッフに対し「桜を見れるのは後何回やろ」って話すと「えっ」と言う声の後に「何を年寄り見たいな事言ってんねん」て顔で見られたのを思いだした。
不惑を迎えた時に、これからは毎年1歳づつ年を引いていき0歳まで頑張ろうと自分の中で決めた。だから今は36歳・・・
若くなるにつれていろんな事に挑戦して・・・これからは好きな事をするねんと言ったら、家族に「まだやんの??」って言われてしまった(^^
その時に1年に1度の物、事を後40回見れるかと考えたのを思いだす。
出来事に対するとらえ方で気持ちがしんどくなったり、楽になったり・・・
今日、茨木事業所からトライアル雇用に入っている企業に訪問した。
その時、そこの事務局長さんが言われていた言葉で、私も何か失敗したときにそんな風に考えてたなあと思いだした。。。
事務局長「この仕事は命に係るような仕事じゃないから気楽にやったらええよ」って。利用者に対して「リラックスして仕事をするように、失敗していいよ」の配慮だったのだが・・・
私も「命まで取られへんやろ」って何かをしくじった時によく思って時期がある。最近は図太くなったのかどうなのか、あんまりそんな風に思わなくなってきたけど、事務局長さんの話でそんな事を思いだした。
命まで取られるような失敗なんてそうそうないよね。
失敗と言う言葉を「体験・経験」に変えて。
何回でもやり直しすればいいよね。仕切り直しは何度でもあり。
「失敗を体験・経験に変えて」はJSNの体験実習に出る時のキーワード!!ですから(^^

2009年4月9日

職場定着支援ハンドブック(受入企業のキーパーソンの為に)

 昨年度、「障害者自立支援調査研究プロジェクト」で精神障害者の為の就労後職場定着支援マニュアルの研究開発において「職場定着支援ハンドブック」を作成していた物が完成した。
 プロジェクトメンバーには企業主にも参画いただき、企業が感じている不安な点などの意見をいただいた。また、報告書の柱となるJSNから就職された企業へ2週間に1度のヒアリング重ね、受け入れ当初に感じた戸惑いや不安点などの対応策について精神科Drからもその都度アドバイスを頂いて検討を実施した。その他、精神障害者を多数雇用して入る企業からもアンケートをいただき報告書を作成し、そのエッセンスを今回のハンドブックわかりやすく盛り込んだ。

ハンドブックの内容
・人を大切にする経営、人を育てる経営で ビジョン編
・精神障害者の特性について       基本編
 「不安」を取り除くために・・・企業の準備
・その1                採用までのプロセス編
・その2                職場実習編
・その3                採用編
・その4                支援体制編
・その5                現場の支援編
 さらに良き企業風土を 職場の上司、仲間として
・その1                職場の理解編
・その2                周りの配慮編
・その3                問題への対応編
・医療機関との連携で企業も本人も「安心」まとめ編
・                   資料編
 企業の人たちがハンドブックとして活用していただけるように、読みやすく仕上げたつもりである。
 大いに活用していただけるとありがたい。。。
 ※読んでみたい思われた方はJSN金塚までご連絡を!!