JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2010年11月11日

居場所

夜遅く帰宅すると私のベッドで息子が寝息をたてている事がしばしばある。
私は仕方なしに、子供用二段ベッドの階段をきしませながらふとんの中に潜り込む。
寝る時の私の居場所、家での私の居場所、職場での私の居場所・・・自分の居場所があることに安心感を覚える。もし家にも職場にも自分の居場所がなかったら精神的に不安定になるか、他者に対して攻撃的になるか、孤独感を感じるか、いずれにせよ負のスパイラルに巻き込まれる事は間違いないと思う。
代表理事の田川が講演会で使う資料の中に(統合失調症の治療イメージ)と言うのがある。
 
 ある日、人生の中に病気が出現し、病気の出現とともに退職や退学などをせざるえなくなり、それと同時に友達、同僚などの仲間が少なくなり人生が小さく萎んでしまう。病気が安定すると共に小さくなった人生を大きくする為の活動を多くの人が始めようとする。人生を大きくする要因のひとつに仕事がある。充実した仕事は人生の膨らみをより増す事になり病状が安定する。
所属はあるが居場所がないなんて事は所属がない以上につらい事でもある。
精神障害の方の特長として足場(居場所)の脆弱さがある。
仕事という足場を確立した元JSN利用者の男性が先日、元JSNの利用者とめでたく結婚をした。新たに夫婦という足場を作り、より豊かな人生を歩んでゆかれる事を切に願う。

2010年11月10日

自分の役割

 自分の役割について責任を持って遂行できていますか?
今一度、自分の置かれてる立場と自分の役割について確認する必要があるかもしれません。
 私の役割はスタッフみんなが気持ちよく働く環境整備とスタッフの育成が大きな役割の一つであると考えている。
「事業は人なりである」 スタッフが生き生きと働いてる事業所は、今、現在、結果が出ていなくとも将来、必ず成功への道を辿るであろう。
トップが間違った方向性を示さないと言う基本的条件はもちろん必要であるが・・・
 組織においての役割というのは基本的に自分だけで完結するものではなく、連続性がある事を認識しておかねばならない。連続した役割が完了出来た時に評価をされ、今までの努力が報われる事になる。その為にどの仕事においても必要となる報告・連絡・相談の徹底が言われるのである。
 仕事以外にも家庭や地域での役割も大切である。
 先日、朝、起きれずに私の役割である朝食と弁当作りの責任をまっとう出来ず家族に迷惑をかけた。歯車の一つが止まる事によって、家族や職場と言う組織が機能しなくなる。目の前にある役割が重要に見えない時があるかもしれないが、連続性を考えた時には一つひとつがとても重要になってくる。 特に目立たない地味な役割ほど重要なのである。私はあるとき、あるひとに「あなたは今までひのあたる所を歩いてきた、その時に影であなたを支えてくれていた人がいるず、あなたは今からしっかりと下支えをしなさい。いつか必ずあなたの思う仕事ができる時がくるから」とアドバイスを頂いた。
 目立たぬ地味な仕事に手をぬかず、確実にやり遂げてくれる人材に光が当たる組織はみんなが思いやりを持てる組織である。そんな組織をJSNは目指していきたい。
 その為に今一度、自分の立ち位置と役割を再確認して、2010年度残りの半期に励みたい。

2010年11月8日

休暇の有効利用

 先週末に東京で働いている知人と飲んだ。時々、リフレッシュしに帰阪しているようだが久しぶりに会って楽しく話が出来た(^^
 
 JSNスタッフには年末年始、夏休み以外にリフレッシュ休暇を取るように年間計画に組み入れている。土日を合わせれば9連休になる。
 多くのスタッフは旅行などをしているようであるが・・・
自分の時間を大事に有効利用し、仕事に励んでもらいたいものである。
 先日、ある社長さんが採用面接の時に「給料の使い方や」「休日には何をしているの」など生活面の事をサラッと聞くが重要視していると話してくれた。生活面の充実が継続雇用の大きな要件の1つである事は確かである。
 ちなみに休暇を使って私が今年訪れたい所は、以前にも書いたが、高知県の四万十川と鹿児島県の知覧特攻平和記念館、ある所から見る富士山である。長野県の上田市にある戦没画学生慰霊美術館・無言館にはこの夏訪れ、人生を見つめなおすいい機会にさせて頂いた。
 人生における仕事とは・・・  仕事をする意味・・・
人それぞれに考えはあるでしょうが、一度ゆっくりと考える時間を作ってみる必要があるのでは??長期の休みがある時にでも!!
 

2010年11月5日

質問

 高校1年の兄をヒロキと呼び捨てにする、将来はドラフト1位でプロ野球選手になる事を夢見ている小学校6年生の二男。
 この二男からの質問・指摘が鋭くて答えに窮する事がよくある。
沖縄旅行に行ってから戦争を自分の身近に感じるようになり、沖縄の基地問題の報道に関して日本とアメリカの関係について質問してくる。一般的な見解と私自身の見解を述べるに留めて自分自身に考えて貰うようにしているが・・・
 質問するとはその事に興味があるから、興味がないと質問は湧いてこない。興味を持つためには実際にふれてみる、感じる場面が必要である。
 精神障害の方で働きたいと希望する方は、どのアンケート結果からも80%前後の割合を占めている。しかし、現実に働いている方は他の障害の方に比べてとても低い。
 精神障害の方の働きたい希望は明確に出ているのに、就職者数が伸びないのは支援機関の人達の就労への意識の低さも要因の1つではないだろうか。
 先日、機関誌「熱人」の取材で帝京大学の池淵先生と代表理事田川との対談があった。その中で池淵先生が「精神科の先生に若いうちに就労支援の現場を見ておいてもらうべき・・・研修プログラムに就労支援のカリキュラムを入れるべきである」旨の話があった。
 
 時々、講演に呼ばれるが私だけの話より、精神障害当事者自身に話をしてもらう方が身近に感じてもらえるので、今、「JSN語り部の会」の結成に向けて動いている。講演依頼があった時には出来るだけ、JSNからの就職者と一緒に話に行くようにしている。就職者の多くは、今から頑張ろうとしている人達の為に自分の体験発表が役に立つなら話をしますと言ってくれている。
 その人達と一緒に就労支援を身近に感じてもらえるように全国を周りたい・・・
 池淵先生が「就労支援は総合芸術だと思う。就労支援にはいろいろな要素が必要だから」と・・・精神障害者の就労支援においては医療という要素が必要不可欠である。
 今日は午後から奈良にある医療系専門学校の学生さんに精神障害者の就労支援について私が1人で講義に行くのだが、どのような質問が出るのか楽しみである
 

2010年11月4日

社会を生き抜く力を養う場所

 先日、高校1年生の息子が頭を丸坊主にしてきた。
クラスの友達のジュースにお菓子を入れた事が原因らしい。
高校生が何をやっているんやと思いながら話しを聞いていたんだが・・・
 学校の処分として丸坊主になったらしい
 先週の土曜日、丸坊主息子の担任の先生から電話があって偶然私がとった。長期に学校を休んでいた生徒が登校してきて、休んでいた理由を確認すると息子の名前が出てきたらしい・・・
 しかし、よく聞くと休んでいた生徒は息子にいじめられていたとの意識はないらしいが、息子がとった行動が非常識であると判断されて、今度の処分は朝早く登校し、放課後は1時間の自習を科せられる事になったとの事・・・
 学校でのいじめ実態はよくわかないが、処分の課せられ方も良く分からない・・・早朝登校、居残り実習を息子が受けるのかは分からないが、息子には納得するまで先生と話をするように伝えた。
 学校は人生を生き抜く力を養う場所ではないようである。
 息子の頭には卓球しかないのに、1年生から進路、進路と言われているようで、息子は辛いやろなあと少々、息子の肩を持つ。
 JSNは就労移行支援事業所。働きたいと希望する人たちがトレーニングをする場所である。このトレーニングは面接の技法や履歴書の書き方だけを指導しているところではもちろんない。長く働き続けるにはどうするかを問い、自己実現へ向けた訓練場所である。もっといえば社会に復帰した時に社会の中で生き抜く力を養う場所であると私は考えている。
 

2010年11月4日

だらだらとした休日

 昨日は文化の日。朝から少し頭がぼっ~としている。
火曜日に久しぶりな人と会い、久しぶりに飲んで、久しぶりに飲みすぎたから・・・・
 家には朝から私1人。家族は仕事やクラブ活動、少年野球などで外出。
午前中はテレビの前でうとうと。。。少し買い物をして掃除機をかけて、午後は又サッカーを見たりしてテレビの前でうとうと。。。
 唐揚げとサラダ、中華スープの夕飯を作り、日本シリーズと女子バレーを見るためにテレビの前へ、試合の結果を見ずままベッドの中へ。
 ほんまに何もしないだらだらした休日であった。
※先日、パソコンの調子が悪くなり、何度か強制終了しているうちにネット、メールは繋がらなくなり、保存していた資料が全て消去されてしまった。特に悲しいのは保存していた写真が全て消去させれしまって・・・どうにか復元させる方法はないものか。誰か復元出来る人おれへんやろか(泣)

2010年11月2日

悩んだ時が成長期

 JSNを利用して頂いている方々は性別、年齢、家庭環境等がそれぞれ違うが1つだけ共通している事がある。それは「働きたい!!」と言う思いである。
 その働きたいを可能にするためにJSNは存在する。JSNスタッフは利用者の声に耳を傾け、企業の障害者雇用の不安を解消する為に奔走して、利用者が就職して良かった。企業が雇用して良かったと思ってもらえるパートナーシップが必要なのである。
 JSNの若き支援員達は日々、悩みながらであるが着実に成長していると感じる。その成長のチャンスを与えてくれているのが利用者であり、企業である。ある支援員は利用者の支援に悩み、今、自分に出来る事は何かがわからなくなり、過去の機関誌「熱人」を読み漁りヒントになる事はないのかと・・・
ある支援員は企業に障害者雇用の価値を理解してもらう為に悪戦苦闘している・・・
 その悩みこそが成長している時!!しっかり悩んでまた、一段と成長した姿を見せてほしい!!自己実現に向け、利用者と共に成長して行ってもらいたい!!

このオープンセミナーにJSN茨木でトレーニングを受けて就職した男性とジョブコーチが二人三脚の歩みを発表してくれます(エピソード1)。
お時間のある方は是非、ご参加ください。パワーがもらえますよ!!
 

2010年11月1日

長野県 最高!!

 先週末に長野県 北信地域障害福祉自立支援協議会が主催する「障害者就労支援セミナー」に招かれて長野県中野市を訪問した。長野県は毎年、夏に遊びに行く私のお気に入りの地域であるが、秋に訪問するのは初めてで大阪との気温の違いでちょっとびっくり、それもそのはず27日には雪が降ったようで(セミナーは29日)秋を通り越して冬が来ましたと事務局の方が話されていた。
 
 新潟県にほど近い北信地域は10圏域ある地域の中で長野県の一番北に位置し、セミナー会場の中野市は林檎やキノコの栽培が盛んな所であり、見渡す一面たわわに実をつけた林檎の木々、歩道にまで張り出して実がなっているのを見て思わす手が伸びそう・・・であった(^^;
 
 北信地域は自立支援協議会の就労部会長をハローワークの所長さんが務める地域で、精神障害者の就労支援を地域全体で勉強しようと今回のセミナー実施になったようである。講演の内容はJSNの立ち上げから、支援の内容等を出来るだけ具体的な例をあげて2時間 話をさせていただいた。
 講演終了後は中野市にほど近い渋温泉に宿を取り、昭和の香り漂う大人の温泉街で外湯巡りを楽しんだ。時間がとてもゆっくり流れる、日ごろの疲れを癒すには持ってこいの温泉地であり、是非、次は連泊したい温泉である。 関西で渋温泉と言っても知らない人の方が多いのではないかと思いますが、お猿さんが温泉に入る事で有名にもなった温泉である。生憎の台風接近にてお猿さんの入浴シーンを今回は見学できなかったのが残念であるが。。。
 大阪に帰る道すがら数か所の道の駅に寄り道をしたのだが、どのお店も山もりの林檎と共に、大阪ではあまり見かけないキノコがたくさん売られていて、秋の味覚の多さにびっくりしながら、やっぱ長野県はいいなと思いながら帰ってきました。
 こんな珍しい駅にもちょっと寄り道!!!

 長時間 運転の疲れもキノコ鍋と冷酒で吹っ飛び、また、ひとつ長野県にいい思い出ができました。
 私は長野の地で楽しい週末を過ごす事が出来ましたが、セミナーに参加された皆さんは私の話が参考になったのかどうなの心配ですが・・・
 北信地域の皆さん、ともいきの越川さんありがとうございました(^^
 

2010年10月27日

働く障害者 メッセージ発信事業

 昨日、「働く障害者メッセージ発信事業」の件について、ダイキンサンライズ摂津の應武社長(企画委員)と大阪障害者職業センターの中尾所長の紹介で、奈良障害者職業センターを訪問した。
 今、奈良と言えば平城遷都1300年。
「奈良・平城京(ならへいじょうきょう)」に都が移(うつ)されたのは西暦(せいれき)710年。平城京(へいじょうきょう)は東アジアとの交流を通して世界と結びついた、日本で初めての大規模(だいきぼ)な国際(こくさい)首都でした。西暦(せいれき)2010年は、「奈良・平城京(ならへいじょうきょう)」に遷都(せんと)されてから1300年という記念すべき年」で、鶴橋駅からの電車も多くの平城京を訪れる人や校外学習の高校生などで座る事も出来ないくらいの人でした。。。。
 そんな歴史を待つ奈良で、精神障害者の就労については奈良県内に5か所ある障害者就業・生活支援センターや就労支援施設が積極的な取り組みをされてるようだが・・・障害をオープンにしての就労にはまだまだ戸惑いがあるよう様子。
 その理由の一旦に精神科の先生が「障害をオープンにしたら働けないよ」とのアドバイスがあったりするとのこと。これは大阪にもそのような考えの先生はおられるとは思うのですが・・・
患者さんにとって先生の一言は大きな影響を与える。先生が「無理」と言われれば、患者さんとしてはやっぱ「無理」なのかなと考えるだろうし・・・
 先日、機関誌「熱人」Vol12(冬発刊)の田川理事長と帝京大学の池淵先生の対談の中で、池淵先生が精神科の先生も就労支援の現場を見る機会を作る事や、研修プログラムに就労支援のカリキュラムがあるといいのにと仰られていました。
 
 今、精神障害者の就労実態は昔と比べて大きく変化している。是非、多くの先生方にも精神障害者の就労現場を知っていただきたい
 「働く障害者 メッセージ発信事業」は就労現場の一端を知っていただく最高の機会になると思うので、是非、遷都1300年で沸く奈良の地でたくさんのメッセージが発信出来る場所を作れたらと、企画委員の一人として願う!!

2010年10月24日

「いつもと違う」 「睡眠・楽しめない」

 10月23日(土) エルおおさかにて「職場におけるメンタルヘルスの現状と課題」をテーマに公開講座が開催され、日本CHRコンサルテイング株式会社 代表取締役 中西史子さんが講演をされました。
 この講座にはJSNから障害をオープンにして働いている方と事務局長、私も参加させていただき障害者雇用の現状の一端を、当事者の体験発表をもとに報告をさせていただいた。
 
 メンタル不調者の見分け方について、中西社長から詳しく話をされていたので記載しておきたいと思いますので参考にしてください。
 ・メンタル不調者の見分け方
「あなたは大丈夫?自分でわかる予兆」
●よく眠れず、目が覚めても頭がすっきりしない
●疲れやすくて食欲がなく、身体の調子がなんとなく悪い
●気力がなく、何をするのもおっくうに感じる。何をしても楽しくない
●いつもならできる事が出来ず、自分がふがいない
●考えがまとまらず堂々めぐりばかりして判断がつきにくい
●酒を飲んでも気分が良くならず、変な酔いかたをする
●電車に乗ったりすると、心臓が苦しく今にもどうにかなりそう
●いつも緊張していて手が震える
●自分が変わってきて、今までの自分とは別な自分がいるような気がする
などが事例として挙げられていましたが、、、、
ポイントは「睡眠」「楽しめない」「いつもと違う」だそうです
 ねむれない・自分の好きなことも楽しめない状態が2週間以上続くとうつの可能性が高いそうです。早期に専門医への受診が必要です。
 わかりやすい資料がたくさんありましたのでまた、報告します!!