地方における就労支援
就労移行支援事業所は就職支援?就労継続B型は居場所?就労継続A型は?
先日、訪問した四国のとある県での精神障害者を中心とした就労支援の取り組みは一風変わっていた。
A型事業所から一般企業への就労がその法人での就労支援の流れの中心である。
市街中心部にあるカフェや蔵を利用したアートミュージアム、スパニッシュレストランなどのA型事業所10数カ所、就労移行支援事業所2カ所、B型事業所、相談支援などを運営している。
カフェもバルもレストランもとてもお洒落で聞かなければA型事業所とは決して思わない。
このA型事業所で働く人達が次のステップへむけて、地域の一般企業へ就職していく。
行列が出来る店で働き、自分に自信がわき、自身の可能性、高い給料を求めA型を卒業していく事になる。
ならば、法人における就労移行支援事業所の役割は?
就労を希望するが、作業能力以前の社会性に課題がある人達に対し、働く意思を大切にしながら移行支援事業所において、毎日の出勤、身なり、あいさつなどの社会的マナーを身につける研修を行う。
また、就労支援のベースキャンプ地となっており、いつでも帰ってこれる場所と位置づけられている。そうして働く意思を無視する事なく次へ繋げて行く場所のようである。
雇用領域を作るが、そこが最終の働きばではなく、次へのステップとして機能させているA型事業所の姿は、ブラックA型の噂をよく聞く中で本来のあるべき姿だと思う。
私が行ったどのお店も、思わず入りたくなるような雰囲気と、また、次に来たくなるようなサービスは、お客様の行列が出来るとおききしても、まさにと頷けた。
働き続けるを応援する。
大阪精神障害者就労支援ネットワーク
JSN
金塚