JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2015年3月20日

地方における就労支援

就労移行支援事業所は就職支援?就労継続B型は居場所?就労継続A型は?
先日、訪問した四国のとある県での精神障害者を中心とした就労支援の取り組みは一風変わっていた。
A型事業所から一般企業への就労がその法人での就労支援の流れの中心である。
市街中心部にあるカフェや蔵を利用したアートミュージアム、スパニッシュレストランなどのA型事業所10数カ所、就労移行支援事業所2カ所、B型事業所、相談支援などを運営している。
カフェもバルもレストランもとてもお洒落で聞かなければA型事業所とは決して思わない。
このA型事業所で働く人達が次のステップへむけて、地域の一般企業へ就職していく。
行列が出来る店で働き、自分に自信がわき、自身の可能性、高い給料を求めA型を卒業していく事になる。
ならば、法人における就労移行支援事業所の役割は?
就労を希望するが、作業能力以前の社会性に課題がある人達に対し、働く意思を大切にしながら移行支援事業所において、毎日の出勤、身なり、あいさつなどの社会的マナーを身につける研修を行う。
また、就労支援のベースキャンプ地となっており、いつでも帰ってこれる場所と位置づけられている。そうして働く意思を無視する事なく次へ繋げて行く場所のようである。
雇用領域を作るが、そこが最終の働きばではなく、次へのステップとして機能させているA型事業所の姿は、ブラックA型の噂をよく聞く中で本来のあるべき姿だと思う。
私が行ったどのお店も、思わず入りたくなるような雰囲気と、また、次に来たくなるようなサービスは、お客様の行列が出来るとおききしても、まさにと頷けた。
働き続けるを応援する。
大阪精神障害者就労支援ネットワーク
JSN
金塚

2015年3月16日

北山守典シンポジウム

JSNの生みの親の一人である北山氏。
来月4月16日(木)に和歌山で北山守典シンポジウムを開催する。
親分が亡くなってから3年が経つ。雇用義務化をはじめとして精神障害者の就労支援を巡る環境は大きな節目を迎えている。この状況を親分は上の世界からどの様に感じ、見ているのであろうか。
単に親分を偲ぶ会ではなく、参加者の皆さんで「やったらええねん」の未来へ向けた、具体的な取り組みを共有できたらと思います。
会場 ホテルグランヴィア和歌山
時間 13時~18時30分
参加希望の方は下記まで連絡をください。
TEL072-645-6633
働き続けるを応援する
大阪精神障害者就労支援ネットワーク
JSN
金塚

2015年3月7日

援農ボランティア③

今回の援農を仕掛けたのは、沖縄の会社社長である。
いつもは物静かに泡盛を飲んでいる社長が、とても熱く援農について語っている場所に私も居合わせた。
この取り組みには幾つかの意図がある。一つはもちろん離島の農家に対するボランティアであるが、その担い手である障害のある人達にとっての農業体験は貴重であり、それ以上に家族から離れて生活する体験はまたとない機会である。
そして労働の報酬として農家や村の人達からありがとう!と感謝の言葉をもらう。
人が人として生きていく上において、人の役にたっていると感じる事がどれほど重要であるか。
発達障害のある人達の企業体験終了後のアンケートで良かったことの一番は「ありがとう」と感謝をされた事であったとの結果がある。
もう一つ。この取り組みの先にあるものとして、高収入を見込める就労継続A型やB型事業の可能性があること。
日本には離島が多く存在し、同じような課題を抱えるなかで一つのローカルモデルになりえる可能性。
そして障害者の支援(A型、B型)が広まることにより、人口の減少に苦慮している村にとり、流入人口が増えることは村を繁栄させていくと共に、日本国にとっても離島を衰退させない事が、近隣他国からの海域侵犯をさせない事になる。と熱く語る社長に賛同し多くの人達が動き始めている。
次回の援農には是非、参加したいと思う!
働き続けるを応援する
大阪精神障害者就労支援ネットワーク
JSN
金塚

2015年3月3日

援農ボランティア②

年が明けた2月の初めに援農ボランティアグループが離島に渡った。
そのメンバーは沖縄本島で福祉サービスを受けている、知的障害のある人達とその支援者である。
親元を離れ合宿さながらに、支援者共々ジャガイモの収穫に取り組んだようである。
この取り組みに村も農協、農家も大歓迎であったようで、今後も継続してこの取り組みを進めて行こうと村長を交えて話し合いが進んでいる。
つづく
働き続けるを応援する
大阪精神障害者就労支援ネットワーク
JSN
金塚