2024年9月21日

足場の一つ

「突撃!所長金塚」のインタビュー。今年、6月に大阪精神科診療所協会会長に就任された、稲田先生にお会いする為にクリニックを訪問した。

大阪精神科診療所協会の取組みや稲田クリニックの特徴や高槻地域の特色、先生自身の事に至るまで幅広く、興味深い話しを聞くことができた。

精神科を受診する事は日本においてはまだまだ高いハードルがある。精神疾患に対する知識不足や誤った認識。メディアによる誤ったイメージを植え付ける様な報道の仕方。歴史的な背景などが考えられる。NHKドラマ「シュリンク」の中で日本の精神疾患患者数は約800万人で、12人に1人が疾患。アメリカでは4人に1人が精神疾患であるが、しかしながら自殺率をみると日本は世界6位。アメリカは20位。疾患患者数は多いが自殺率が低い国と、患者数は少ないが自殺率が高い国とどちらに住みたいですか?と問いかけられていた。

日常生活はできているが、小さな不安が押し寄せる毎日。急に落ち込んだり、中途覚醒が続くなど、危険信号が出ているかもしれない。これくらいの事でと思わず、勇気を出して「助けてのボタン」を押して精神科を受診してほしい。私の周りの先生達は症状だけを見て診断して薬を出しているわけではなく、その人の置かれている背景を見て、その人に合わせた薬やアドバイスをくれる先生達である。

精神科の先生が足場の一つになればいいなぁ。