満月の夜
「円より縁」「恩返しではなくて恩送り」素敵な語録を残されている“くにこさん”に一瞬で魅了された。
次から次へと言葉が出てくるくにこさん「私は放送局じゃ」と言ってガハハハと笑う姿に思わずこちらも笑顔になる。生まれ育った土地に愛着を持ち、若者顔負けの活動をされたおられる。裏の町長と言われるくらい地域の顔であるようだ。
くにこさんの住む徳島県神山町(かみやままち)は自然豊かな人口5000人程の田舎町。鮎喰川(あくいがわ)には30センチにもなる鮎が普通にいるらしい。取ったばかりの今まで見たことないサイズの鮎を炭焼きで三尾もいただいた。生まれて初めてのモクズガニとやらも美味!
自然だけではない歴史ある町に都会の企業がサテライトオフィスを作り、移住者が増えていると言う。全寮制の高専を創り、入学金や授業料が実質無償化と信じられないよう取組みがあったり、個性豊かなプロジェクトがある、一言では語れない町づくりの取組みに驚かされた。
神山町訪問の目的は就労支援をしていた仲間が突然、仕事を辞めて、神山で生活していると聞いて駆けつけた。
築100年近い古民家で寝泊まりし、町の行事やプロジェクトに参加し、町の人達と触れ合いハハハと笑い声をあげ、すっかり町に馴染んでいて、町の人達から頼りにされている。そんな姿を見るとこれから新しいキャリアを積み上げていくんだろうなぁと感じた。
古民家の庭で、月を見ながら夜中まで語り合った時間は、忘れられない思い出になった。