やったらええんよ
「出来るかどうかではなく、やるかやらないか」
その昔「やったらええんよ」と和歌山弁で叱咤激励を受けた。
法人創立時の理事であり、精神障害者就労支援の師匠である北山守典親分によくかけられた言葉。
シュウポツで働きだし精神障害の人達の支援で迷走していた。就職まではいくが早期離職が続いて試行錯誤していた時期に北山親分と知り合った。
悩みを話せるタイミングがあり、支援について縷々説明しアドバイスを待ったが「やったらええんよ」の一言、それしか言ってもらえず???それだけ???
その数日後、親分の部下からどっさりと資料が届いた。
まだまだ自分の取り組みが浅かった。やれてなかった。自分に対する甘さがあった。それを指摘された気がした。
今までいっぱい失敗してきた。うまくいかない事ばっかやったけど、それがあったから今があると思ってる。
親分には所々で喝を入れられた。
「その人武士なり」にも書いたが、殴られるかと思うくらいボロカスに怒られた事がある。指示された事を実行していなくて。神戸のとあるホテルの部屋で「かなちゃんあれどうなってる?」と聞かれて「やれてない」と返答した瞬間、顔つきが変わった。
普段は目尻のシワがより深くなる笑顔で話しを聞いてくれる親分やけど・・・
大人になってあんな怒られたのは初めてやったかも。何かと理由をつけてやらない事に対して厳しかった。
法人の行動指針に「実践」がある。やったらええんよ!をちょいかっこよく?してみた。
やった者だけが見える世界。やらなかった者には見えない世界。
「やってみる」→「うまくいかない」→「考える・調べる・相談」→「やってみる」のサイクルの中で今まで見えなかったものが見え、感じることが出来る。
WBC世界一の栗山監督もインタビューで同じ事を言っていた。「やるかやらないか」だと。
「実践」はピンとこんかなぁ。やっぱ「やったらええんよ」に変えよかな。