JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2009年4月26日

悩みの移り変わり

 JSNの利用開始から基礎訓練→体験実習→求職活動→トライアル雇用→就職(基本)へと流れは繋がっていく。
 そのステージ毎に不安や悩み、しんどさが付きまとう。
3日/週通えるやろか、仕事できるやろか、なんと無く漠然とした不安などを体験や相談などを続けながら、1つ1つクリアーしていく。
 実習から社会適応訓練に移行し就職が見えた利用者の1人。
実習開始当初は「朝、遅刻せずにいけるやろか」、「一週間休まず出勤できるやろか」が大きな悩みであった。そこで出勤が落ち着いて来ると悩み、不安の要素は仕事内容に変わっていった。
 最初は簡単な仕事しかなく「こんなんでいいんやろか」から「ちゃんと出来てるんやろか」と仕事の内容が増えてくると同時に悩みも変わってきた。
 仕事はある一定のルーチンワークであるから、時間と共に仕事内容の悩みは解消されやすい(本人のやる気と適正によって大きく違ってくるが)。
 そこで、長く実習(就労)を続けていると最終的に出てくる大きなハードルが「人間関係」である。
 万人とすべてうまく行くなんてありえない。おもろい人、やさしく、物腰の柔らかい人もおられるが、無愛想な人、ちょっと口調が厳しい人等々がおられる。そんな同僚や先輩方々と仕事やアフター5の中で良好な関係を保たなければ、継続就労が難しくなる。
 先日、ハノレノ(就職者会)の飲み会に参加したときに、ある男性が「職場に合わない人はいてる。でも、どこに行っても合わない人はいてるし」と話されていた。
 ここまですっきり気持ちの割り切りをつけるのには、いろいろな努力があったと思うが、環境(合わない人が辞める、異動する)が変わらないのであれば自分を変えていく必要がある。しかし、そうそうすっきり割り切れる場合ばかりではない。
 そこで気持ちを楽にする方法の1つとして「話しをする。聞いてもらう」がある。1人で抱えもまない。
以前、市役所で相談業務していたときのこと。ある相談者の話を「はい、ほう、へえ、そうですか」と1時間ほど聞かせていただいたとき「ありがとうございました。聞いていただいてすっきりしました」との発言。よくよく聞くと、話しているうちに自分の考えに整理がつきましたといっておられた。
 自分のなかにたまっているものをバアーと吐き出す。すっきりしますよね。「愚痴」でいいんですよ。ためてるものは吐き出しましょ(^^
 後は自分なりのストレス解消法を見つけ出すことが重要になってくる。
自分の好きなこと、安心できること、楽しくなることをアトランダムの抽出してみる。例えば、映画を見る、散歩をする、寝る、食べる、音楽を聴くなどの中で何が一番効果がありそうなこと、また、散歩をしながら音楽を聴くなど2つのものをあわせて効果的に実施するなどして解消法を見つけ出す。
ちなみに私はお酒・・・
くさなぎ君の今の気持ちはよくわかります(^^;
 で、最後は「私はなぜ仕事がしたいのか」の気持ちに立ち帰り考えることが必要になってくる。
この「働きたい」気持ちの強さ、将来の夢、目標を実習の段階から、明確にしておかなければならないと思う。仕事をする上においてはしんどい事が山ほどある。そのしんどさに打ち勝つに為にも目標・夢が必要である。
 実習を通して人間関係を円滑に保つ方法、ストレスを軽減させる手段を学び、継続就労への道を探っていってほしい。