2019年2月3日
事例報告会より
発達障害の彼の抱える本当の苦しさ、怖さは関係性が構築されていない中では私達は聞くことはできない。
しかし生きていく上での生活のし辛さは問題行動として表面化する。
幼少期から抱えるている生きづらさの要因への対応策は、歳を重ねるごとに諦めとなり、鉄の塊のように自身の重しになり、生活に制限を強いられ、一歩踏み出す勇気を押しつぶしてしまう。
他者に対して生きづらさを吐露することの難しさより、その生きづらさの要因に向き合う事の怖さから、根本的な解決に繋がらないことに気づかない難しさ。
そうなると、今、見えている問題だけにフォーカスして、課題解決を図ろうとするが、なかなか解決できずに支援者はいらいらし、ますます解決の道から遠ざかる。
発達障害は見えない障害ではあるが、長年引きずってきた生きずらさを、一人で抱えこまなければならないことの苦しさ。
当事者が抱える本当の苦しさの要因に視点を当て、そこにアプローチする熱意のあることが支援者としての資質であると、ある事例報告会に参加して改めて確認できた。
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大阪精神障害者就労支援ネットワーク
JSN
金塚たかし