言葉
今はもう成人して家を出ている息子達。年齢と共に「言葉」を獲得してきたが、成長記録を見ていると、面白いやりとりがある。
親子の会話。
子:話のホネおらんとって。親:それ話のコシやろ。
子:シークワーサーってあの沖縄のトラのことやろ。親:それはシーサーやろ。
子:ハンコはシャチホコと違うやつでおしてや。先生が言うてたから。親:それシャチハタの間違いやろ。
SPIS研究所代表 宇田さんのコラム「言葉を磨く」より。
⑴今、なぜ「言葉を磨く」必要があるのか
⑵コーチングマインドの対話(仕事を支えあうやり取り)
⑶カウンセリングマインドの対話(気持ちを支えあうやり取り)
⑷これからの時代のビジネスパーソンとは
⑴今、なぜ「言葉を磨く」必要があるのか
組織心理学者ロバート・キーガンは多様化した職場において「自分の弱さを隠す」ことにエネルギーを費やす人が増えていると述べています。まわりの人から見える自分の印象を操作し、なるべく優秀にみせようとする。駆け引きし欠点を隠し、不安を隠し、限界を隠す。つまり自分を隠す事に勤しんでいると言うのです。
私達はどうすればよいのでしょうか。”場‘’に注目する必要があります。職場はすべての所属メンバーにとって安心で安全な居場所にする事が大事なのです。その事によって職場が弱さを隠したり強いふりをしなくてよい場所に変わるのです。
では職場を「安心で安全な場所」に変えるためには何が必要でしょうか。職場の対話に注目してください。この対話を変える事が必要なのです。そしてその為に所属メンバー一人ひとりが自分の「言葉を磨く」事が大事になるのです。
所属メンバー1人ひとりが自分の言葉を磨くためには「役割の自己」と「ありのままの自己」を融合させる事が大切です。役割の自己とは組織の成果に貢献したい私を意味し、ありのままの自己とは自分らしく暮らしたいと思う私を意味します。役割の自己から出てくる言葉は、組織の中では「仕事を支え合うやり取り」になりますが、ここでは「コーチングマインドの対話」と呼びます。そしてありのままの自己から出てくる言葉は、組織の中では「気持ちを支えあうやり取り」になりますが、ここでは「カウンセリングマインドの対話」と呼ぶ事にします。ここ「コーチングマインドの対話」と「カウンセリングマインドの対話」を変幻自在に使える事が「言葉を磨く」と言う事なのです。
次回は⑵コーチングマインドの対話(仕事を支えあうやり取り)