「言葉を磨く」より
長男ひろき小学校高学年。
「県庁所在地って何?市町村長やったらわかるけど」の質問。いろいろ説明していくなかで「えっ!県庁って県長と違うの?人間じゃないの?なにもの?」まぁ確かに市長、町長、村長、、、確かに人間。
(4)これからの時代のビジネスパーソンとは
ここまで書いてきた事は、もしかすると「コーチングマインドの対話」とは仕事の厳しい人のやり方であり「カウンセリングマインドの対話」とは人間的に優しい人のやりとりであるかのように伝わったかもしれません。しかし、そうではありません。
多様化する職場の中では、所属メンバーは孤立しやすく、ともすれば周りの人から見える自分の印象を操作し、なるべく優秀に見せようとする。駆け引きをし、欠点を隠し、不安を隠し、限界を隠す。つまり自分を隠すことにいそしむことになりがちなのですが、そのことによってチームが壊れていくと言うことを最初に申し上げました。こうした職場のいびつな状態を打破するために言葉を磨く必要があるのです。つまり「コーチングマインドの対話」と「カウンセリングマインドの対話」を変幻自在にやりとりすることを目指すのは、職場の現状を打破するためなのです。
この2つの対話が円滑に回り始めることによって、職場はボロボロになるのではなく「成果が上がるチーム」「心が通うチーム」へと変化をしていくのです。縦と横の人間関係、客観と主観、意味の言葉と意味を超えて伝わる言葉、こうした対極的な2つの事が交差することでチームは変化をしていくのです。もちろん成果の上がるチームは「コーチングマインドの対話」によって生み出され、心が通うチームは「カウンセリングマインドの対話」によって生み出されることになるのです。そして、このことをこれからの時代のビジネスパーソンはわかっておくことは大切だと思っています。
以上がSPIS研究所宇田代表のコラム「言葉を磨く」でした。対人援助を生業にする者や組織の管理者には必要な力である。