JSN金塚事務局長のわくわくワーク JSN金塚事務局長のわくわくワーク
2025年5月27日

昔の写真

先日、実家に帰った時のこと。
30年くらい前に連れと2人でハワイに行った時の写真が出てきた。
若いな〜自分たち!
さすがに恥ずかしくてここには載せないけど、連れに写メ送ったらもちろん覚えていた。

高所恐怖症だから飛行機の中で不安を紛らわせようと飲みすぎて、テンションが上がりすぎて税関でめっちゃ笑われたのとか。夜中にホテルの火災報知器が鳴って、びっくりして飛び起きて避難したのとか。ビール買おうとしたら年齢確認されパスポート見せるハメになったの(当時2829歳だったはず)とか。初めての海外でチップを渡すのにドキドキしていたこととかいろいろ思い出して懐しくなった。

写真一枚見ただけで、何十年も前のことが一気によみがえった。でもそれって、自分の都合のいいように思い出をちょっと美化しているのかもしれない。ハワイ旅行に一緒に行った連れと飲んだ時のこと。高校時代の思い出話で盛り上がったけど、お互いの記憶が食い違っていて、相手が覚えてることにこっちは全然記憶にない。「え、そんなことあったっけ?」って、びっくりの連続だった。

未来に進んでいく中で、日々の忙しさや新しい出来事の積み重ねによって、過去の記憶が少しずつ薄れていく。そんな中で自分自身の歩んできた道のりや、懐かしい時間を思い出すためにも、昔の写真を見返すひとときは非常に貴重な時間だと感じた。

写真にはその瞬間の空気や感情、人とのつながりが写し出されていて、それらを見ることで当時の記憶が自然と蘇ってくる。単なるノスタルジーではなく記憶の中の大切な人々や出来事を忘れずにいるために、写真を通じて過去と向き合い、現在を感じる時間を大切にしていきたいとなあと昔の写真を見ながら考えた。

 

2025年5月22日

初診難民

先日のJSN理事会で「初診難民」という言葉を知った。

医療機関での初診「(最初の診察)を希望するが、診察してもらえない人が多くいるらしい。特に精神科領域で顕著のようで、いくつもの医療機関で診察を断られた。初診を受け付けてもらったが診察までに数か月かかるケースもあるようだ。

地域によっては精神科医が少ないという現状もあるのだろうし、制度的な問題も関係しているよう。ここでもコロナの影響があるようで受け入れ制限や診療制限を設けた医療機関も多くあり、初診の予約枠が減ったようである。また、遠隔診療が進む一方で「初診は対面のみ」というルールが壁になっていることもあるらしい。JSNの理事である精神科医は月に数十人の新患を診ているそうだ。その時に「転院難民」という現状もある事も知った。

厚労省「精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会」第6回で公表された「精神科診療所の機能に関する調査」(速報値)において予約外初診について触れられている。

精神科診療所において「精神保健福祉士」の配置割合は31,3%(常勤)しかない。看護師53%(常勤)、公認心理師28,1%(常勤)となっている。

この調査をされた「国立精神・神経医療研究センター」の藤井先生によると、コメディカルスタッフ数が多いほど、予約外初診を受ける傾向が高い。また、医師の数は予約外初診の受け入れにあまり影響しないとしている。

この調査には診療業務以外の地域貢献についての具体的な報告もあるが、その幅の広さには驚かされる。JSNの理事であり精神科診療所の医師達も地域においていろんな役割を担っており、地域で障害のある人達を包括的に支える仕組みの大きな一コマになっているのであろう。

2025年5月16日

特定非営利活動法人 クロスジョブ

就労支援の仲間である濱田さんが代表理事を務める「クロスジョブ」は、障害者の就労支援・定着支援を行う事業所です。

このたびクロスジョブは設立15周年記念イベントとしてCHANCE & CHALLENGE ~障害があっても社会の中で活躍し働き続ける喜びを!!~」を、6月に開催することになりました。

https://crossjob-event.sub.jp/

クロスジョブと私たちJSNは、事業形態や就労支援に対する考え方に親和性があり、また濱田さんがこのイベントに強い決意を持って取り組まれていることから、今回協賛させていただいております。

濱田さんとは20数年前に知り合い、現在では支援仲間数人と年に一度、旅行に行く間柄です。いつもおしゃれで笑顔あふれるパイセンとして、私たちに刺激を与えてくれています。また以前、濱田さんには『働く広場』の「編集委員が行く」のコーナーで、クロスジョブ札幌を取材させていただいたこともありました。

https://www.jeed.go.jp/disability/data/works/book/hiroba_202411/index.html#page=33

是非、多くの方にご参加いただければと思います!!もちろん私も参加します!!

2025年5月12日

ダンサーももちゃん

JSN東京のダンスプログラムを担当してくれている金髪ダンサーのももちゃん。
ある縁がきっかけで、彼女の人柄とダンスに対する思いに惹かれて、運動プログラムの一環としてダンス指導をお願いすることになった。

ももちゃんは幼い頃からダンスに親しみ、才能をぐんぐんと伸ばしてきたようで、小学生の頃から本格的なレッスンを受け、成長する中で数々のステージを経験。弱冠の年齢にもかかわらず、プロのバックダンサーとして舞台に立った実績を持っているようです。スタイルの維持もさることながら髪の長さまで指示が入る演出の世界にはびっくり。

現在はテンポラリーダンスを中心に、子どもから大人まで幅広い世代に指導を行っているようです。レッスンでは、基本的なステップからリズム感の養成、さらには表現力を引き出す指導まで、きめ細やかにサポート。利用者一人ひとりの個性を大切にしながら、誰もが「踊る楽しさ」を実感できるようなレッスンを心がけてくれています。

彼女のレッスンには、いつも明るい笑顔とエネルギーが満ちており、初めてダンスに触れる方でも自然と体を動かしたくなる、そんな温かい空気に包まれています。
ももちゃんの存在は、JSN東京の運動プログラムに新たな風を吹き込んでくれており、これからもますます多くの方にダンスの魅力を届けてくれることを願っています。

これからも、ももちゃんと共に楽しく、心と身体が元気になるプログラムを作り上げていけたらいいなぁ考えています。
ぜひ、彼女のレッスンで新たな自分を発見してみてください!

2025年5月7日

シュウポツ仲間

「南河内南」「吹田」「八尾柏原」「北河内東」の各圏域で障害者就業・生活支援センターが立ち上がった当初のスタッフたち。今では皆それぞれ別の組織で活躍しているが久しぶりに仲間が集まっての一献。

このセンターは、厚生労働省の「障害者就業・生活支援事業」として2002年に全国展開が始まったが、大阪府ではそれに先駆けて国からの指定を受けるための実績作りとして、独自に「準備センター」を2001年度から3年間の実施していた。

当時、私は通所授産施設のスタッフとして、主に知的障害者の就労支援に取り組んでおり、特にグループホームの運営に力を入れていた。そんな中、上司から「シュウポツ(就業・生活支援センター)」への異動を命じられた。

しかし、初めての事業ということもあり、何をすればいいのか分からない状況だった。そんな私たちを支えてくれたのが、他の準備センターの仲間たちと、厳しく指導してくれたアドバイザーの存在であった。私たちは定期的に集まり、各センターの活動報告を共有しながらセンターのあり方を模索していた。

時が経ち、仲間の多くはそれぞれの道を歩んでおり、マネージャーからプレイヤーに転身した人。新たな組織を立ち上げ地域貢献を続けている人。世界一周の旅に出ようとしている人……。懐かしさにかられて、かつてのアドバイザーに電話をし、さらに当時のことを思い出した。

シュウポツ時代は、私にとって仕事人生のターニングポイントである。授産施設では得られなかったであろう3障害の対応に始まり、生活支援の守備範囲の広さには解決策が見つからない中、右往左往した事もいい経験になった。何よりも本当に多くの出会いがあった。大阪だけでなく日本全国の人達に会えたことは財産であり、あの時代があったからこそ、今の私がある。そう胸を張って言える時間だったと実感している。