JSN金塚事務局長のわくわくワーク JSN金塚事務局長のわくわくワーク
2025年6月24日

職業リハビリテーション学会

第52回日本職業リハビリテーション学会 兵庫大会
2025年8月22日(金)〜23日(土)
神戸市産業振興センター(JR「神戸」駅徒歩5分)

https://www.k-gakkai.jp/shokuriha52/common/pdf/overview.pdf

このたび、職業リハビリテーション学会の基調シンポジウムに参加することとなりました。今回のテーマは「これからを切り拓くために~就労支援の歴史と知識の活用~」です。

このテーマに基づき、現場の第一線で長年にわたり実践を積まれてきた3名の専門家をお招きしています。登壇者は、兵庫県での実践を通して地域に根ざした支援を続けてこられた高井敏子氏(社会福祉法人加古川はぐるま福祉会)、福島県での復興と支援の歩みを深く知る鈴木康弘氏(社会福祉法人ほっと福祉記念会)、そしてジョブコーチ(JC)の制度とその歴史に精通されている小川浩氏(大妻女子大学)です。

進行は、NPO法人日本学び協会ワンモア八尾の金川善衛氏と私の2名で担当させてもらいます。

本シンポジウムでは、長い年月をかけて培われてきた就労支援の知識と実践を振り返りつつ、それらを現代の支援現場にどのように応用し、新たな可能性を切り拓くかについて、参加者の皆さまと共に深く考える場にしたいと考えています。過去の経験から学び、未来の支援へとつなげるヒントを、この場から見つけていただければ幸いです。

多くの方にご参加いただければと思います。

2025年6月19日

児童養護施設

ある勉強会で児童養護施設の話題が出たとき、20代前半の自分を思い出した。あの頃、住み込みで児童養護施設の先生(その当時、先生と呼んでいた)として働いており、日々子どもたちと向き合っていた(ただただ遊んでたかな)。

現在の児童養護施設に入所している子どもたちの事情や、施設を取り巻く環境については詳しくないが、当時、私が接していた子どもたちは、経済的な困窮から親が育児を続けられなくなったり、突然親が失踪してしまったりと、厳しい家庭環境の中でやむなく施設に入所してくるケースが多かったように記憶している。

施設は「大舎制」と呼ばれる形態で、5~6人の子どもたちが1つの部屋で生活していた。私が担当していたのは中高生の男子グループで、思春期ならではの揺れ動く感情にどのように接するか悩んでいた。彼らと私とは、わずか数歳しか年が離れていなかったため、私にとっても「大人」として毅然とした態度を保つことは簡単なことではなかった。ときには感情を爆発させて怒りをぶつけてくる子もいれば、逆に心を閉ざして全く話そうとしない子もおり、その対応に頭を悩ませたことも多々あった。

それでも、子どもたちと過ごした時間にはかけがえのない思い出もたくさん。夏の旅行で肝試しをしたり、運動会に参加したり、泊りの日に宿直室で夢を語ってくれる子供たちの話を聞くのはとても楽しかった。小さな笑顔や、真剣な顔で相談してくれる姿が私を支えてくれていたように思う。

あの時代はまだ社会全体に「施設育ち」への偏見も根強く、子どもたちは進学や就職に不安を抱えることも少なくなかった。支援体制も今ほど整っておらず、「施設を出た後の人生」は、彼らにはとても大きな挑戦だった。

今になって振り返ると、自分の未熟さを痛感すると同時に、あの時一緒に過ごした子どもたちが、どんな大人になっているのか・・・元気でいて欲しい!

2025年6月14日

ルール

元旦の朝といえば。目が覚めたらまずお風呂へ直行!そのあと新しい下着に着替える。これが私の実家でのお正月ルールだった。眠くて目をこすりながら「なんで朝からお風呂入らなあかんの」と思ってた子ども時代。そんなお正月ならではのルールが今となってはちょっと懐かしい思い出。

今はさすがにその習慣は続けてないけど、「うちの家ではこうしてた」って話を聞くと、どの家庭にもそれぞれのルールがあって比べてみると意外と面白いですよね。

学生時代、私はバレーボール部のキャプテンをしていて、そこで自分なりの“ルール”を作っていた「試合中は誰よりも元気いっぱいコート中、声を出して走り回る」そして「誰かがミスした時は必ず一言声をかける」特にチームがピンチの時こそ「私の出番」だとばかりに全力でみんなを励ましていたことを覚えている。そんな小さなルールでも自分らしさが出るし、チームの雰囲気も変わると思っている。だからこそルールって自分だけのものではなくみんなのものだと思う。

JSNにも就業規則をはじめいろいろなルールがある。「ルールを作ること」がゴールじゃないですよね!もちろん「ルールを守ること」だけで満足しちゃダメ!ルールって組織がスムーズに動くための進むべきレールみたいなもの。みんながそのレールの上を走ればチームワークばっちりになるはず。

さらに、ルールは成長のチャンスでもあると考える。ルールを通して「なるほど、こうすればいいんだ!」って気づいたり、「もっとこうしたら良くなるかも!」って考えたりすることで、スタッフみんながステップアップできる。

そこで大事なのが管理職のルールへの向き合い方。上に立つ人がルールの本質を理解して、ルールとスタッフとしっかりと向き合えるかが肝になってくる。周りの人たちも「よし、私もやってみよう!」って前向きな気持ちになるように。だから、ルールは縛るものじゃなくて、みんなで気持ちよく働くための工夫って思って、一緒にうまく使いこなしていきましょう!!

2025年6月9日

ベースキャンプ地

ドラマを見ていて「ベースキャンプ」という言葉が頭に残りました。以前にもベースキャンプ地について記載したように思うのですが・・・

登山や探検などのアウトドア活動において「ベースキャンプ地」は、目的地に向かうための準備を整えたり、ひと息ついて体力を回復させたりする、まさに活動の「拠点」となる重要な場所です。そこでは仲間と作戦を練り、必要な装備を点検し、時には天候が回復するのをじっと待つのがベースキャンプ地だと記載されています。

私たちJSNの各事業所も、まさにその「ベースキャンプ地」でありたいと考えています。

誰もが安心して「思い切ってチャレンジ」できる場所。たとえ失敗しても大丈夫、「それも経験だよ」と笑い合える場所。迷った時には自分の本音を打ち明けられる、そんな心のよりどころでありたいと思います。

また、企業実習や日々の活動を通して得られる知識や技術、それの経験は登山のように一歩一歩、確実に積み重なっていきます。その積み重ねがやがて自分自身の力となり、自信となり、次なる挑戦への原動力となるはずです。

JSNというベースキャンプ地で利用者もスタッフも多くの人が自分の可能性を信じ、一歩ずつ歩みを進めていける。そんな場所であり続けたいと願っています。

さて、私にとってのベースキャンプ地は?実家であり、自宅がその一つですが、自宅は時々やすらぐ場所ではない時があります()

 

2025年6月2日

JSN広報誌「熱人」

JSN理事長の一心歩走」「突撃!事務局長金塚」「わが街の熱い応援団」、そして「これらは、JSNの機関誌『熱人(ねっと』の人気?・定番コーナーです!

「ねっと」という誌名には、ネットワークあついひと(熱人)という、JSNが大切にしている二つのキーワードが込められています。名付け親は、地域・企業支援事業部の松田部長です。

「お昼休みにサクッと読めて、手に取りやすい広報誌を作ろう!」という、当時の保坂事務局長の提案からスタート。法人設立と同時に創刊し、春・夏・秋・冬の年4回のペースで発行してきました。近年ではSNSでの情報発信も強化し、現在は年3回の発行ペースですが先日、59号を突破!特別号も数冊出しておりJSNの歴史と支援のノウハウがぎっしり詰まった宝物のような存在だと私は思っています。

また、『熱人』を通じてJSNに関わる多くの方々から届くメッセージは、私たちが忘れかけていた原点を思い出させてくれることもあります。数年前に0号からすべてのバックナンバーを読み返す中で「あぁ、これが私たちの目指す道だったな」と頭の中がすっきり整理された経験があります。

「いつも読んでます!」そんな声もたくさんいただいていて、『熱人』はまさにみなさんに支えられている広報誌です。だからこそスタッフ全員がしっかり読込んで私たち自身の在り方を確認しつつ、JSNを自分たちの言葉で語れるようになってもらいたい。地域の人達、JSNスタッフの心の支えになれるような「熱人」を今後も届けていきたいと思います。

JSNホームページ内の“広報”から「熱人」の一部をお読みいただけます。

次号もどうぞお楽しみに!