JSN金塚事務局長のわくわくワーク JSN金塚事務局長のわくわくワーク
2025年5月7日

シュウポツ仲間

「南河内南」「吹田」「八尾柏原」「北河内東」の各圏域で障害者就業・生活支援センターが立ち上がった当初のスタッフたち。今では皆それぞれ別の組織で活躍しているが久しぶりに仲間が集まっての一献。

このセンターは、厚生労働省の「障害者就業・生活支援事業」として2002年に全国展開が始まったが、大阪府ではそれに先駆けて国からの指定を受けるための実績作りとして、独自に「準備センター」を2001年度から3年間の実施していた。

当時、私は通所授産施設のスタッフとして、主に知的障害者の就労支援に取り組んでおり、特にグループホームの運営に力を入れていた。そんな中、上司から「シュウポツ(就業・生活支援センター)」への異動を命じられた。

しかし、初めての事業ということもあり、何をすればいいのか分からない状況だった。そんな私たちを支えてくれたのが、他の準備センターの仲間たちと、厳しく指導してくれたアドバイザーの存在であった。私たちは定期的に集まり、各センターの活動報告を共有しながらセンターのあり方を模索していた。

時が経ち、仲間の多くはそれぞれの道を歩んでおり、マネージャーからプレイヤーに転身した人。新たな組織を立ち上げ地域貢献を続けている人。世界一周の旅に出ようとしている人……。懐かしさにかられて、かつてのアドバイザーに電話をし、さらに当時のことを思い出した。

シュウポツ時代は、私にとって仕事人生のターニングポイントである。授産施設では得られなかったであろう3障害の対応に始まり、生活支援の守備範囲の広さには解決策が見つからない中、右往左往した事もいい経験になった。何よりも本当に多くの出会いがあった。大阪だけでなく日本全国の人達に会えたことは財産であり、あの時代があったからこそ、今の私がある。そう胸を張って言える時間だったと実感している。