JSN金塚統括所長のわくわくワーク JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2010年2月1日

勇気

 1月26日(火)エル大阪にてメッセージ発信事業が開催された。
昨年末に突然、この事業の事務局を大阪障害者雇用支援ネットワークとJSNで引き受けることになり、バタバタと準備を進めて開催に至った。
 当初の予想では準備期間が短い事によるPR不足から150名位の人達が参加いただければ成功と考えていたが、予想をはるかに超えて約280名の参加者があり、精神障害者の就労についての関心の高さを改めて実感をした。
 
 内容は厚労省からの講演とJSN理事長の記念講演の後に、今回のメインである、当事者からの体験発表があったが、やはり当事者の発表が皆さんにインパクトがあったようである。参加者の1/3近くが当事者の方であり、これから就職を目指す人達にとっては勇気がもらえる体験発表になったのではないかと思われる。
 グループ・ペア就労が精神に障害のある方にとって有効な手段であると証明されているが、やはり自分と同じ病気・障害のある人たちが働き続けている姿を目の当たりにするのは大きな光であると思われる。
 しかし、自分の病気・障害の事をオープンにして、280名の方々の前で発表していただいた方々の勇気には頭が下がる。
 JSNから就職した人達もいろんな場面で体験発表をしている。JSNの現利用者の前で、医療機関のデイケアーの利用者の前で、東京で開催したメッセージ発信事業全国大会で、ハローワーク主催のジョブガイダンスで、就労支支援施設で・・・・
 一昨日、就職した2人と食事をしたのだが、その2人に研修会の講師としてお願いした所、お役にたてるのであればと快く承諾頂いた。
自分のことだけを考える事から、他の人達へ役に立つならば、貢献出来るならばと、考えていただける人達がたくさんおられる。就職後の活動の幅を広げる一つとして、自分もみんなんも勇気がもらえる支援にもっと力を入れていけたらと思う。
各機関の方々で体験発表を聞きたと希望される人があれば連絡ください。

2010年1月19日

誘惑

 茨木へ出勤途中、大阪駅で茨木行きの電車を待っていると、草津行き新快速電車のアナウンスがあり、草津に行った事ないな、行ってみようかと誘惑に駆られふと昔を思い出した。
 出勤する気で家を出たが京橋あたりで「なんか仕事に行きたくないなあ」という気持ちがムクムクと湧いてきて、思わず携帯で仕事場へ・・・
「体調悪いので休みます」と連絡を入れていた。その後神戸へ向かう電車に揺られ「林崎松江海岸」という駅名に惹かれ下車し、明石海峡大橋が見える砂浜で1日を過ごしたことを思い出した。
 先日来、就職した人とゆっくり話をする機会があり、その中で1人は仕事を休みたくなった時にどのような気持ちで頑張ってるか?について、自分が休む事によって周りに迷惑をかけるからと言い聞かせ出勤した。との事であったが、継続して働き続けるためには「休む」事も大事である。有意義な休みを過ごして働くモチベーションを下げないようにしてもらいたい。
林崎松江海岸に行った翌日には、サボてしまったの後ろめたさからバリバリ働いた記憶がある。。。

2010年1月15日

精神安定剤

ジプレキサ、ルーラン、リスパダール・・・
精神の安定には薬だけではなく、人や場所もその役割を果たす事が大いにある。JSNを利用している人達は、初めての人、初めての場所はとても苦手な人が多い。が、しかし、人との関係性ができその場所に必要とされる事により精神的な安定は薬を超えるのかもしれない(こんな事を言うとドクターに怒られるかもしれないが・・)。
就労支援には治療効果があると言われているドクターもおられる。
安定剤となる人であり、場所は日本の社会において企業が大きな位置を占める。
「人間の究極の幸せは、人に愛される事、人にほめられる事、人の役に立つ事、人に必要とされる事」これは障害者雇用で有名な日本理化学工業㈱の大山泰弘会長さんの言葉である。
JSNは利用者と共に薬以外の人、場所という安定剤となる企業を彼らが求める限り一緒に模索していきたい。

2010年1月14日

継続

 寒波到来で大阪にも雪がちらほらと舞うこの2、3日。
野球選手を夢見る小学5年の息子は、この寒空の下毎日半そで、半ズボンで通学している。
その姿を見るだけで私は震えてしまうが・・・彼は小学1年から現在まで通学の服装は半そで、半ズボンである。これは兄が同じく半そで、半ズボンで6年間を通した事が影響しているようである。
 また、野球選手を夢見る彼は、イチローに影響されて左バッターに転向するんだと、夕食後、夏から友達と始めた素振りを今では友達が挫折した後もランニングと素振りをつづけている。
継続する事が苦手な私にとっては感心するばかりである。
兄には負けるものかと・・・
イチローみたいになりたいと・・・
自分の中に課題・目標・目的を持って継続している。
このブログを続けていく目的は・・・多くの人にJSNの取り組みを少しでも知ってもらうために継続していきたい。。。。と思う!

2010年1月12日

長い休みでした。。。。

9月9日に更新して以来、約4カ月ぶりの更新です。
ブログを更新せねばせねばと思いつつ・・・
トピックスがあればノートにメモってはいてたんですが・・・
気がつけば2010年を迎えていた次第でして。
勝負の年と位置付けてスタートした2009年度もあと残りわずか、2009年度の就職実績としては今日現在で門真事業から14名、茨木事業所から12名の就職者を輩出することができた。利用者の働きたい強い思いと、それに応えたいスタッフの思いが呼応しあいこの数字になったんだと思う!!
就職者の1人が今月の26日に実施する「働く精神障害者からのメッセージ発信事業」で当事者として体験発表する。
時間のある方は是非、エル大阪に足を運んでほしい。
日時:1月26日(火)12:30~16:30
場所:エル大阪南館 5階 南ホール
詳しくはJSNまで連絡ください。

2009年9月9日

茨木での就職お祝い会

 5日(土)は茨木事業所単独での就職お祝い会。
今回は5名の就職者の方々と共に皆さんと一緒に大いに盛り上がった。
 
 就職した方に「何が一番しんどかったですか?」と質問したところ、基礎訓練(施設内作業)がしんどかったと言う声が多かった。
以前にも同じような声があり、基礎訓練での取組はこのままでいいのか?と
考えさせられる答えであった・・・・
 しかし、皆さんいい顔をしている。この顔がもっともっと輝くような人生を送っていただきたい!

2009年9月8日

関理事の講演会

 2か月に1回の門真・茨木合同カンファレンス。今回は9月4日にお忙しい中、関理事に講師としておいでいただき、スタッフ全員に「2009 就労支援 最終版」のタイトルでお話をいただいた。
 田川代表理事から「関さんがいなければJSNはなかった。JSNの生みの親である」と田川代表理事と関理事の出会いなどから紹介いただき、講演に入った。
 
 講演は関理事の日本ライトハウスへの入職の時の話からヘレンケラーさんの話、就労支援を取り組む姿勢など具体的にわかりやすく話をいただいた。
 1時間半という時間があっと言う間に過ぎた講演は久し振りであった。
 関理事の今回の話は私たちの肝に銘じ、私たちの理念の1つとして継承していかなければならない話だと感じた。
 今回の講演を一番待ち望んでいたのは、もしかしたら田川代表理事かも・・・

2009年9月3日

北九州

 8月の最終日に北九州市で行われる研修会に講師として参加させていただいた。150名を超える人が仕事終わりの6時半から8時半まで熱心に話を聞いていただいた。
 6時半からの研修会であったが、午後の2時前には北九州に入り浅野社会復帰支援センターのセンター長始め、スタッフの方々と1時間程度就労支援について話をさせていただいた。少し過激な事を言いすぎたのかなと反省。
 せっかく九州まで来たのだから少し観光をと考えたんですが、次の日にデイケアでの出前講座があり、朝から帰阪。
 出前講座は2か所目の最終日となり、地域の関係機関である障害者職業センター南支所、ハローワーク河内長野の方に講師としておいでいただき、機関の機能や就職への事例を交えてわかりやすく説明いただいた。
 計5日間の連続講座でほとんどの人が全講座を受講いただき、皆さんの感想として、「障害をオープンにするメリットがよくわかり、クローズでの就労を考えていたが気持ちが変わりました」「働くためには資格や技能の事ばかり考えていたが、体長管理の必要性がよくわかりました」など、これからモチベーションをあげて1歩踏み出そうとする意欲が伝わってきました。
  
 それにしても1回、1回の講座は約3時間、皆さん前を向いてメモをとりながら、居眠るひとはほとんどおらず。就労への思いは講座途中からもしっかりと感じ取れる事ができた出前講座になりました。
 講座を受講された皆さんお疲れ様でした。

2009年9月3日

北山塾開校

 先日、案内をしていた北山塾が開校した。
多くの機関より申込を頂き、お断りをしないといけない状況になったが、遠くは東京から参加していただいている。
 第1回目は「精神障害者の就労支援の在り方」について講義いただいた。
参加いただいたある方の感想。
 北山さんの先を見通し、早く的確に判断し、実行していくものすごいパワーにただただ感心するばかりでした。との事。
 実践化 北山親分の話をお聞きしているとほんとに関心するばかり。こんな人が理事としてバックアップしていただいている事に感謝!感謝!
 でも、あのパワーはほんとどこから出てくるのか不思議です。
 第2回は9月26日 この塾のあとは北山親分を囲んでの懇親会があります。少しお酒が入った時の裏話はまたすごい。こっちの話の方が役に立つかも。すいません(^^;親分
 私が親分と知り合ったのは、就業・生活支援センターに勤務していた頃で、精神の方の相談が多くて悩んでいた時だった。
 ここぞと相談したら、帰ってきた答えが「やったらええんよ」やったのを今でも覚えている(今だに親分には慎重すぎると言われているが・・・)。
 
 具体的に動いて初めて具体的な答えが出る。まずやる!!
「やったらええんよ」で前を向いていきましょう!!!!!

2009年8月25日

先週の動き 2

 20日(木)田川理事長が基調講演される「日本リハビリテーション学会」に参加。田川理事長とは個人的な話はもちろん講演も何度となく聞いたが、今回初めて聞く話も多く、医師 田川としての若き日の思いを聞く事が出来てとてもよかった。後援会の後は矢野紙器の矢野社長、加古川はぐるま福祉会の高井さん、職業センターの相澤さん、田川理事長も参加してのシンポジウムが開催された。いつもの楽しい矢野社長でなく、哲学者 矢野氏として「障害者に出会えない経営者は不幸である」と明言して矢野社長の存在感を印象ずけたように思う。高井さんは私が尊敬させていただく方のお一人で、私の転機の時に心にしみる言葉をいただいた方であり、今回、久しぶりに高井節を聞く事が出来て元気をもらった。
 この学会は神戸ポートアイランドにある神戸学院で行われ昨日より2日連続で神戸出張である。
 22(土)門真事業所より就職した2名のお祝い会を、事業所横にある焼鳥屋さんにて開催。実習に出ていたDさんとは久し振りにゆっくり話が出来てよかった。また、Hさんの面白い一面を知ることが出来、最後に就職したお2人からの言葉に力強さを感じた。
 夕方にはまた、神戸へ!(今週3回目)
23日の「日本精神神経学会」にシンポジストとして参加される北山理事と田川理事長、三家副理事などと夕食をご一緒させて頂く為に新神戸へ。
 北山節を聞きながら楽しいひと時を過ごした。
23(日)朝から「日本精神神経学会」参加の為、神戸ポートアイランドへ。権威と歴史ある学会に初めて「就労支援」のテーマが取り上げらたようだ。
2000人以上の医療機関関係者が集まる会議において、「就労支援」シンポジウムには70名~80名の関係者が集まった(ほとんどの人は医師であった)。
 そんな中、北山理事は精神障害者の就労を阻んできたのは医療機関に一因があると。シンポジウムで発言(^^;さすが親分!!
 就労支援には治療効果ある!!実感していると発言される司会をされていた渡辺先生の言葉に、どれだけの他の医師が共鳴をしてもらえたのか???
 なにわともあれ2000人中の70人かもしれないが、「就労支援」をテーマに医師が討論する事は過去には考えられなったことなのであろう。
 今からがスタートであると北山理事が語られた言葉には重みがあった。
医師が本格的に就労支援に乗り出した時には、景色がガラッと変わるのでろう!!その先駆をJSNが医師をバックに走り始めているのを改めて感じた。
 それにしても神戸へ週のうち4日とは、少々疲れた・・・