やっぱ就職はスタート
15日の月曜に企業の方が中心に参加される研修会に、JSNから就職したAさんと共に講師として参加した。
私がAさんに質問し、それにAさんが答えていく形式で話を進めていった。AさんはJSNへ通所する前は、障害を非開示にして退職を繰り返していたらしい。そんな時JSNの存在を知り通所することになるのだが。
JSNの利用の条件の1つとして、「障害を開示して就職する」がある。
AさんはJSNに通所していたのだから、もちろんその条件を了解していたことになるのだが、障害をオープンにすることに強いためらいがあった。そんなAさんがオープンで働こうと決めたきっかけが、体験実習に出てオープンのメリットを強く経験したからである。
そして現在、ある企業で障害をオープンにして2年近く働き続けている。
JSNの目標は「就職はスタートであり、働き続ける事である。働き続けるために、当事者が自分自身での解決が難しい困りごとに対して、私たちが企業の中に入り込み支援にあたるには障害をオープンにしてもらう必要がある。
そこで、Aさんがある質問に対して答えてもらった言葉にグッときた。
Aさん曰く「就職したときに所長に飲みに連れていってもらが、自分の中では1年働き続けれた時にお祝いをしてほしかった」と・・・・初めて聞いた言葉であった。。。
障害を非開示で退職を繰り返していたAさん。数か月持たずに辞めた経験も。私たちは就職した事を1つの節目として、今までの頑張りに、努力にお祝いをしたいと思うのだが、Aさんの気持の中では就職をした喜びよりも、「続けられるんやろうか」と不安でいっぱいであった胸の内が先ほどの言葉によく表れていて「グッと」ときたのである。
障害をオープンにする事に強いためらいを持っていたAさんが、今は、大勢の前で顔を出し、名前を出し、過去の経験をさらけ出して発表しているのはなぜ?
自分の経験が少しでも役に立つのであればうれしいと・・・・講演を締めくくってくれた。
JSNの就職者の中にはAさんのように、自分の経験が役に立つのであればと考えてくれている人達がたくさんおられる。
このブログを見られている人達で、彼らの体験発表をぜひ聞いてみたいと思われる方はJSNまで連絡ください。すごいパワーをもらえますよ!!