JSN金塚統括所長のわくわくワーク JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2015年7月11日

医療機関が取り組む就労支援

昨日から福岡の飯塚市を約一年ぶりに訪問。
昨年、出前講座で一週間滞在した懐かしい場所。今回は医療機関が取り組む就労支援について、飯塚市にある診療所での取り組みのインタビューをさせてもらった。
仕事を終えて、博多でラーメンを食べて大阪へ向かう新幹線の中である。
インタビューのなかでドクターが『ひきこもっていた人が、就労のキーワードでデイケアに出てこれるようになったのは想定外であった』との話しが印象的であった。
医療機関が取り組む就労支援のインタビューは福岡を含め全国10ヶ所に訪問予定である。
6月に大阪の診療所の聞き取りから始まり、7月、8月で福岡、北海道、東京、千葉、山梨へ。
10ヶ所のうち3ヶ所はリワーク支援。
実績のあるリワーク支援をされている医療機関から直接話しが聞けるのは、リワークを始めた私達にとって多いに参考になると思うし、どんな話しが聞けるか楽しみである。
来週末は北海道。
飛行機かぁ
考えると気が滅入る。。。
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大阪精神障害者就労支援ネットワーク
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金塚たかし
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2015年7月10日

大阪ルール

ここ数年、研修会に招かれた時の講演や、JSNスタッフに向けての研修時のキーワードとして、私達は何故、就労支援するのか?社会福祉と福祉事業、ローカルルール等についてよく話しをしている。
今、福祉は過渡期にあると感じている。今までの就労支援とはまったく潮の目が変わりつつある。
大阪においても就労に関する課題は、府の就労部会の中でも明らかにされており、課題解決する為の提案が各委員から出されている。先日の部会で私はローカルルール(大阪ルール)を作る必要があると発言させてもらった。
各県、各地域における課題は明らかに違いがあり、その課題を解決するには各県、各地域で解決する仕組みを考えるしかない(具体的な案はまたの機会に)。
社会福祉としての就労支援を実施する時には、法人だけの事を意識するのではなく、地域を意識した取り組みと活動が必要である。
みんなで大阪ルールについて考えればいい案が出そうな気がするんだが。
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2015年7月8日

ウイングをひろげて

本格的な梅雨の時期になり、ジメジメとした毎日が続き、気持ちもスカッと晴れやかにならないですが、JSNでトレーニングしている人達は就職を目指し、企業実習等で汗を流して頑張っておられます。
JSNは今年度、新しく『地域・企業連携事業部』を立ち上げ、さらなる定着支援へ力を注いでいるところでありますが、7月から本格的にリワーク事業を開始をする事になりました(詳細はホームページのニュースに載っていますのでご覧ください)。
もう一点は夏休みを利用した大学生向けの、学生支援プログラム事業を開始します。
現在、複数の大学と調整を行い実施に向けて準備をしているところであります。
昨年度からA型事業、そして今年度。
少しづつではありますが、今後もウイングを広げ活動していければと考えています。
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2015年3月20日

地方における就労支援

就労移行支援事業所は就職支援?就労継続B型は居場所?就労継続A型は?
先日、訪問した四国のとある県での精神障害者を中心とした就労支援の取り組みは一風変わっていた。
A型事業所から一般企業への就労がその法人での就労支援の流れの中心である。
市街中心部にあるカフェや蔵を利用したアートミュージアム、スパニッシュレストランなどのA型事業所10数カ所、就労移行支援事業所2カ所、B型事業所、相談支援などを運営している。
カフェもバルもレストランもとてもお洒落で聞かなければA型事業所とは決して思わない。
このA型事業所で働く人達が次のステップへむけて、地域の一般企業へ就職していく。
行列が出来る店で働き、自分に自信がわき、自身の可能性、高い給料を求めA型を卒業していく事になる。
ならば、法人における就労移行支援事業所の役割は?
就労を希望するが、作業能力以前の社会性に課題がある人達に対し、働く意思を大切にしながら移行支援事業所において、毎日の出勤、身なり、あいさつなどの社会的マナーを身につける研修を行う。
また、就労支援のベースキャンプ地となっており、いつでも帰ってこれる場所と位置づけられている。そうして働く意思を無視する事なく次へ繋げて行く場所のようである。
雇用領域を作るが、そこが最終の働きばではなく、次へのステップとして機能させているA型事業所の姿は、ブラックA型の噂をよく聞く中で本来のあるべき姿だと思う。
私が行ったどのお店も、思わず入りたくなるような雰囲気と、また、次に来たくなるようなサービスは、お客様の行列が出来るとおききしても、まさにと頷けた。
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2015年3月16日

北山守典シンポジウム

JSNの生みの親の一人である北山氏。
来月4月16日(木)に和歌山で北山守典シンポジウムを開催する。
親分が亡くなってから3年が経つ。雇用義務化をはじめとして精神障害者の就労支援を巡る環境は大きな節目を迎えている。この状況を親分は上の世界からどの様に感じ、見ているのであろうか。
単に親分を偲ぶ会ではなく、参加者の皆さんで「やったらええねん」の未来へ向けた、具体的な取り組みを共有できたらと思います。
会場 ホテルグランヴィア和歌山
時間 13時~18時30分
参加希望の方は下記まで連絡をください。
TEL072-645-6633
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2015年3月7日

援農ボランティア③

今回の援農を仕掛けたのは、沖縄の会社社長である。
いつもは物静かに泡盛を飲んでいる社長が、とても熱く援農について語っている場所に私も居合わせた。
この取り組みには幾つかの意図がある。一つはもちろん離島の農家に対するボランティアであるが、その担い手である障害のある人達にとっての農業体験は貴重であり、それ以上に家族から離れて生活する体験はまたとない機会である。
そして労働の報酬として農家や村の人達からありがとう!と感謝の言葉をもらう。
人が人として生きていく上において、人の役にたっていると感じる事がどれほど重要であるか。
発達障害のある人達の企業体験終了後のアンケートで良かったことの一番は「ありがとう」と感謝をされた事であったとの結果がある。
もう一つ。この取り組みの先にあるものとして、高収入を見込める就労継続A型やB型事業の可能性があること。
日本には離島が多く存在し、同じような課題を抱えるなかで一つのローカルモデルになりえる可能性。
そして障害者の支援(A型、B型)が広まることにより、人口の減少に苦慮している村にとり、流入人口が増えることは村を繁栄させていくと共に、日本国にとっても離島を衰退させない事が、近隣他国からの海域侵犯をさせない事になる。と熱く語る社長に賛同し多くの人達が動き始めている。
次回の援農には是非、参加したいと思う!
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2015年3月3日

援農ボランティア②

年が明けた2月の初めに援農ボランティアグループが離島に渡った。
そのメンバーは沖縄本島で福祉サービスを受けている、知的障害のある人達とその支援者である。
親元を離れ合宿さながらに、支援者共々ジャガイモの収穫に取り組んだようである。
この取り組みに村も農協、農家も大歓迎であったようで、今後も継続してこの取り組みを進めて行こうと村長を交えて話し合いが進んでいる。
つづく
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2015年2月28日

援農ボランティア①

沖縄本島の東、約340㎞の太平洋上に位置する離島での「援農」が動き始めている。
離島の主な産業は農業及び漁業の一次産業である。
農業の主産物はジャガイモ、カボチャ、サトウキビ等らしい。
夫婦で農業を営む人達にとって収穫時期は作物により夫婦2人ではさばききれない状況の重労働になるらしい。
サトウキビならば機械で収穫できるらしいが、ジャガイモなどになると掘り起こした後、規格外などの選別作業は手作業になり、膨大な量のジャガイモを選別するには多くの人手が必要なってくる。
離島の子供達は16歳になると島を出ることになる。島には中学校までしかなく、高校に進学する為には親元を離れ本島に渡り、一人暮らしや兄妹と同居をしながら高校に通うことになる。
親からしてみれば子育ては15歳までである。
そしてその子供達が学校を出た後、島に帰って来るかと言えば・・・
そんな事であるから農業に携わる人は常時不足の状況であるらしい。
しかしながら所得はと言うと、一人あたりの所得が低い沖縄県にあって、この離島の一人あたりの所得はトップの東京都民より多いのである。
つづく
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2015年2月20日

あるPSWの思い

支援者のための就労支援ではありません。

人生の主役はご本人。
活き活きと本来の力を発揮できるよう黒子のサポートが必要です。

無難な模範解答はありません。
オーダーメイドの支援が必要です。
ご本人ひとりひとり求めるリカバリーは違うのです。

資格や肩書、経験年数が力を持つのではありません。

本当にご本人の応援をしようとするその理念と姿勢が大切なのです。

支援者が答えを持っているのではありません。
答えはご本人の中にあります。
ご本人が納得のいく答えを探すプロセスへの支援が必要なのです。

医療と福祉の垣根は必要ありません。
ご本人からすると同じ『支援者』なのです。
手を携えて応援していくことが必要なのです。

ある技法の大家の先生からいただいた言葉を思い出しました。

「スタッフの技量があるないなんて関係ない。
ないならクライエントと二人三脚で作りあげればいいし、技法や療法だっていろんな派閥があるけどそれもクライエントから見ればどうでもいい。
本人が本人らしく生活できたり働けるための応援に派閥なんていらないしスキルもいらない。必要なのは熱意ある関わりとクライエントを愛しているか…」

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2015年2月13日

ヒアリング

先日、A企業に訪問しそこで働く従業員さんにヒアリングさせてもらった。
A企業において、なぜ精神障害者が長きに渡り働き続ける事が実現出来ているのか?をテーマに昨年から研究をさせていただいており、その一環で全従業員から話しをお聞きしている。
50名を超える従業員さんから障害者就労にまつわる質問というより、経営ついて、組織についての質問をさせてもらっている。障害者就労をする上での配慮というより、経営理念を追求する中で全従業員の継続率が高くなっている事実を突き詰める事により、障害者の継続の長さを解明できると考えている。
一人ひとりの話しは興味深く聞かせて頂くのと同時に勉強になる。また、私の役割として組織作りが課題である今、自法人を見直す絶好の機会である。
他社の全従業員さんからヒアリングをさせてもらうなんて基本あり得ないこと。
しっかり聞き取り分析をして、なぜ継続就労が実現しているのかの報告書を作成予定。
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