2026年2月9日

自己投資

先日、日本福祉大学通信教育部のスクーリングに参加する機会があった。教室に集まった約20名の学生の多くは、日々仕事を続けながら、自費で学びの時間と費用を捻出している社会人である。その姿勢からは、「学びたい」「将来に備えたい」という強い意志が感じられ、寝ている学生は一人もいない。同じ空間にいるだけで大きな刺激を受けた。

スクーリングの合間には、何人かの学生と名刺交換をし、話をする時間があった。その中で特に印象に残ったのが、「現在は一般企業で働いているが、退職後は福祉の分野で人の役に立ちたい。娘に障害があり、これまで多くの支援を受けてきた。その恩返しがしたい」という言葉である。単なる資格取得やキャリアチェンジではなく、個人的な経験と感謝の気持ちが学びの原動力になっている点に、深い共感の念を抱いた。

学生同士、また教員を交えた意見交換の場では、次から次へと質問が飛び交い、予定されていた時間が足りなく感じられるほどであった。中には即答が難しい問いもあり、考え込む場面もあったが、それさえも心地よい緊張感として楽しめた。互いに立場や経験は違えど、「より良く生きたい」「社会と関わりたい」という思いが共有されているからこそ、充実した時間になったのだと思う。

改めて感じたのは、知識や経験を積み重ねることは、将来の自分への「自己投資」であるということだ。収入や資格といった目に見える成果だけでなく、考え方の幅が広がること、人の思いに触れることも、確実に自分の糧になっている。

では、自分自身の自己投資とは何だろうか。資格取得や勉強だけでなく、こうした学びの場に身を置くこと、人と語り合うこと、自分の価値観を問い直すことも含まれるのではないか。今回のスクーリングは、そんな問いを投げかけてくれる貴重な機会となった。