JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2015年1月19日

病名と能力

先日、ある所で身体的に障害のある女性が、アメリカに留学し日本とアメリカの交通機関のバリアフリーの違いについて研修をし、報告をされた中での一つ。
日本では自分自身の事を説明する時にまず病名を聞かれる。
しかし、アメリカでは病名は殆ど聞かれず、代わりに自分では何ができ、何ができないのかを聞かれ、とても気持ちが良かったと話されていた。
いわゆる医学モデルと社会モデルである。
◯◯病、◯◯障害の◯◯さんとして病気、障害に注目され、障害者自身の問題として考えられ福祉、医療の対象者とされる医学モデル
障害は個性であると捉えて、社会生活の適応は社会の改善にあるとする考えの社会モデルの違いである。
アメリカなどはアクセシビリティーが進んでいると言われるが、ハードだけの問題だいではなくソフト面においても障害当事者自身、また援助者においても社会モデルの意識が高いと思われる。
以前、ある人が話していた。
公衆の面前で躓いてこけた時の日本人とアメリカ人の反応の違い。
日本人はまず周りをみる。アメリカ人はまず自分に怪我がないかみる。
車椅子の人が山に登りたい希望を持っていても、日本人は介助者に申し訳ないからと気持ちを言い出せない。アメリカ人は介助者に苦労はかけるが、山に登りたい気持ちをはっきりと表現すると話していた。
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