JSN金塚統括所長のわくわくワーク
2023年11月25日

「あれ」と「これ」

 

近いものを「これ」。遠くに置かれたもの「あれ」と区別して呼んでいるかを日本語を含む29言語を母語にする約900人に協力してもらい調べたそうだ。自分から50センチ程度の「手の届く範囲」を「これ」と表現する傾向が明らかなようだとの新聞記事を読んだ。

阪神岡田監督の「あれ」は簡単に手の届かないところにあるものという意味があったのではないか。長きにわたり「あれ」に届かなかったのだから。手の届くところまで持って来るにはどうするかを考えての岡田采配が、遠くの遠くにあった「あれ」の「あれ」を掴んだ!今年は楽しい1年になったし、来年以降の「これ」に向かっての戦いが楽しみである。

2023年11月20日

M&A

障害者就労系事業のM&Aのサイトがあるらしい。就労支援をしている仲間に教えてもらった。

株式会社系就労移行支援事業所が乱立した頃から、閉鎖する所が出てくる事は予想出来た事であり、M&Aがあってもおかしくないが数の多さに驚いた。

東京で就労系事業所を始めようとすると事前協議がなんどもあり、事業継続の意志確認をされる。

就労移行支援事業所は地方においてはここ数年、減少をしており福祉圏域に一ヶ所もない地域が相当数ある。大阪も日本の縮図のように、大阪市以外の市町においては移行が0.1の行政区が多くある。

先日の全国就業支援ネットワークの研修会でも発言したが、指定管理者制度や施設外支援を利用しての就労支援。またはA.B型からの一般就労をより加速させて、就労移行支援がない地域の就労促進をどう考えるかは重要なポイントである。支援の必要な人達は必いるのだから。

2023年11月8日

第24回 定例研究・研修会

名古屋国際会議場で11月3日、4日の2日間に渡って全国就業支援ネットワーク主催の「第24回 定例研究・研修会」が実施された。

今回のテーマは「今こそ問う 雇用の質×支援の質」 前厚生労働省障対課課長小野寺さんの基調講演でスタートし、シンポジウムⅠ「雇用の質と支援の質を考える」 分科会「①中小企業での戦力化事例 ②静岡県富士 市におけるユニバーサル就労について ③知的障害受刑者処遇・支援モデル事業について」

2日目はポスター発表、シンポジウムⅡ「どうするなかポツ? 雇用率制度を問う、問われる障がい者雇用の質」シンポジウムⅢ「施策の流れとわれわれの立ち位 置」が行われた。

全国から約200名の方々に参加いただき、数年ぶりに会う仲間もいて盛況に終えることができた。

「質」とは何か?私たちの日々の仕事の中で「なぜ」を問いながら仕事をしないと「質の高い仕事」にはならないと改めて感じた。

2023年11月1日

デフスペースデザイン

「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」の実行委員をしている関係で、海外で学んだ研修生の報告を聞かせてもらう機会がある。

https://www.ainowa.jp/

今回、報告してくれた彼女は、ろう者の視点による映像制作技術の研修、北欧のDeafSpace Designの視察でデンマークに行かれていた。

ある建物は壁がガラス張りで建物内部が見渡せる。机が楕円形でみんなが見渡せる。教会で牧師の手話が見えやすいように会場に傾斜がある。手摺りがガラスで視覚を遮らない。カフェバーでオーダーする時にバーテンダーに光を当てて知らせるなど、いろいろな工夫がされていてろう者が生活しやすい工夫がされているそうだ。

聴者だけでは決して気付かない配慮であるが、見える障害であっても気付かない事も多い。多様な人達と生活を共にするには、自分の価値観を一旦、横において相手と対話する必要がある。

それにしても障害を持ちながら、単身で渡航し1年間勉強を続けるには相当の勇気と覚悟がいると思う。そんな研修生の報告にはいつも勇気をもらえる。

日本語もろくにでけへん私には考えられんけど。。。