2021年9月3日
笑顔のパワー2
パラアスリートのお母さんがとても良いことを話されていた。
カヌーの選手だった娘さんが体育の授業中の事故で車椅子生活になってしまった。
アスリートとしての道を断たれ、落ち込む彼女に『笑顔は副作用のない薬』と言って励ました。
最初その言葉はあまり響いてなかった彼女だが、自分が笑顔で応じると、相手も笑顔になることに気づいた。そうして前を向き、1年後にはパラカヌーを始め、見事パラリンピックの出場を果たした。
いつも笑顔でいようと言うのは簡単だが、彼女のようにケガや病気で日常ががらりと変わってしまい、夢をあきらめざるを得なかった人の苦しみは壮絶なものだろう。その笑顔の裏に何千何万もの泣き顔を隠し、歯を食いしばっているに違いない。
ケガや病気だけではなく、私たちの周りはさまざまな悲しみであふれている。失恋や失業、大切な人を亡くすなど、ほぼすべての人が何かしら経験することだ。
その悲しみに打ち勝つのはやはり笑顔なのだろう。
笑顔の素敵な人ほど強い人なのかもしれない。