もう一度会いたい人
立て続けに「死」をテーマにした映画や本に触れた。どれも死を迎える前にポジティブに自分の生を全うする内容であった。
自分も残りの人生を考える年齢になってきた今日この頃、さて自分なら最後の時をどんな風に過ごすのだろう。
あれもしたいこれもしたいとはあまり思わない。やっておきたいことはあるような、でもまあ、もうやらなくてもいいか。
思いつくのは仕事の事が多くてがっかり・・・
ただ、『もう一度会いたい人』はいる。
思いめぐらせてみると二人思い浮かぶ顔があり、そのうちの一人は初めてできた彼女である。
中学2年の時、幸運なことに学校一かわいい(と私は思っている)女の子と両想いになれた。
体育祭の翌日、今はもう閉園してしまったPLランド?に生まれて初めてのデートに行った。
学校で見る彼女はかわいいが、私服の彼女はさらにかわいかった。かわいくてかわいくてかわい過ぎて、もう彼女の顔が見れなかった。
お昼ごはんを食べながら、緊張のあまり会話の糸口もつかめず、完全に少年のキャパはオーバーしてしまった。挙句、
『しんどい、帰りたい』と思ったほどである。
なんともなさけなくほろ苦い初デートを乗り越え、卒業まで付き合っていたが、別々の高校に行った後、自然消滅してしまった。
彼女は今どうしているだろう。本当にかわいい人だった。相変わらずきれいなままどこかで幸せに暮らしていると信じている。
と言って50歳後半・・・
もう一人の人は、、、これは今度お酒の入った時に話そう。