2025年9月29日

合理的配慮

地域精神保健福祉機構・コンボが発行している「こころの元気+」の9月号「合理的配慮って何」 特集7「配慮と差別の違いや線引き」というテーマで執筆させてもらった。2025年9月号 合理的配慮って何?(223号)電子版 | COMHBO地域精神保健福祉機構

合理的配慮という考え方が法に明文化されてから、すでに10年近い年月が経った。その間、障害者雇用においては多くの企業が制度や仕組みを整え、働きやすい環境づくりに取り組んでこられた。実際に、勤務時間の柔軟化や職場環境の調整、ITツールの導入など、目に見える形で合理的配慮が進んできたことは大きな前進といえます。

しかしながら、一方で「配慮はするけれど、その後は本人の努力に任せる」という姿勢にとどまってしまっている企業も少なくないと感じている。確かに配慮は必要不可欠であるが、それだけでは従業員一人ひとりの能力を十分に引き出すことは難しく、組織にとっての「戦力化」にはつながりにくいはず。

その人の特性を生かし、プロになる為にコーチングする必要があります。その為には管理職のマネージメント能力が従業員の成長に大きく左右する。

仕事の負担軽減だけではなく、力を発揮でき環境であり、チーム全体でサポートしあう文化を育てる事が必要。役割と責任を明確にし、評価するしくみが従業員の成長とやりがいにつながる事になる。

合理的配慮を「入り口」として、そこからさらに「活躍の場」を広げていくことが、これからの組織に求められる課題だと思う。