2025年9月21日
言葉
京都大学白眉センターの鈴木俊貴 特定助教がシジュウカラの鳴き声を長年にわたり研究した結果、20以上の単語を用い、それらを組み合わせて意思伝達していることを発見しらしい。これは「動物が言葉を話している」ことを証明した世界初の研究であるらしいと雑誌で取り上げられていた。
「動物言語学」という新しい分野で、特に日本の野鳥・シジュウカラを対象に「動物は言葉を持つのか」を研究してきたらしい。 シジュウカラは鳴き声(単語)を使い分けているらしい
「ピーツピーツ」=タカなど空からの脅威を発見した合図
「ジャッジャッ」=ヘビや哺乳類など地上の脅威を発見した合図
「チチッ」=仲間を呼ぶ合図
「ヒーヒー」=仲間を集めて行動する合図
シジュウカラは単語を並べ替えることで意味を変えることもできるらしい。
「ピーツピーツ」+「チチッ」=「空の敵がいるから仲間を呼べ」
逆に順番を入れ替えて「チチッ」+「ピーツピーツ」とすると、仲間は反応を示さないらしく、単語の順序によって意味が変わる=文法のような構造があることがわかったらしい。
人間界には多様な言葉がある。言葉は単なる「情報の伝達手段」だけでなく、人間は漠然とした感覚や感情を明確に表現したりする。喜びや悲しみを伝え合い、協力したり共感したりできるのは、言葉の力のおかげである。しかし、同じ言葉でも解釈の違いから衝突につながる事もあるし、真実を隠して事実とは違う事を伝える事も出来る。言葉の選び方、伝え方で人間に豊かな生活を送る事が可能になるが、一方で誤解や対立の原因になる「諸刃の剣」である。
