2007年11月26日

体験発表

 「あきらめないでほしい」と私は思います。
父の話ですが、週3回のリハビリ以外は外出しようとしません。籠の中の鳥ではありませんが、視野が狭くなってしまいます。父は外に出ることをあきらめました。
 私は向かい風の様な中で立ち向かうだけでした。何をやってもうまくいかない。でも、又立ち向かおうとする。単なる馬鹿なのかもしれません。でも、バカはバカなりに頑張ることを知っています。
 あきらめた瞬間、心の扉は閉じてしまいます。失敗は負点ではなく、STEPだと私は考えます。痛くてても、辛くても、また、歩きは始めなければその先の景色には出会えない。自分の居場所を持つことができなくなる。
 いまでも正直おかしくなりそうな時があります。
でも、朝が必ず来るように、バランスを保てば、この追い風を見方につける事ができます。
 皆さんの現状は未来への第1歩だと思います。どこで何をしても大丈夫になる為の第1歩だと思います。
 私は朝起きる事も出来ず、リズムというものがないお酒と薬に依存した生活からの出発でした。今では1日に何か1つ、例えば「今日は上弦の月だな」とか本当の小さな幸せを見つけて毎日を送っています。
 何が起こるか分からない。負かもしれない、正かもしれません。でも、今日で終わりではないのです。明日が毎日あります。
 誰かに怒られてえも、嫌味を言われても明日は必ず来ます。
 だから今日を少しでも楽しかったと思えるように、宝探しをするような気持で、楽しみを大切にしています。
 外の世界は想像以上に楽しいものになるかもしれません。
 どこかで誰かとつながっている。
 接客という仕事のせいか、人とよく話をします。
他愛のないことです「今日は寒いですね」「元気ですか」そんな会話の中から人の和ができます。人はひとりで生まれ、ひとりで死んでいきますが、その間にたくさんの人と出会える事を忘れないでほしいです。
 今日、出会えたのも何かの縁だと思います。どこかで頑張っている私の事を、つらい時に思い出してもらえたら嬉しいです。
 以上が本日、障害を開示して就職されている方が、体験発表の最後にJSNの利用者に贈られたメッセージです。