2018年4月7日
誰の為の就労支援
就労支援をしてる人に言いたい。
「就職させればそれで終わりではないですよね」
10数年前から精神障害者の雇用を始められた東京の会社で、障害者雇用担当しているSさんに、企業体験実習の依頼で訪問させていただいた時の雑談中での
言葉。
障害のある人達を雇用した企業が、彼らを戦力にすべく悩みながら工夫されている現実を、送り出しだ支援者たるものは知っているんであろうか。
就労移行支援事業所から企業へ送り出しをしたら「はい。さよなら」ってとこがあることはよく耳にする。
私達は人材派遣事業をやっているんではないはず!
新しく就労移行支援事業を始めた法人のトップや事業所のトップは、当事者の生きづらさやその家族の苦悩などを肌身に感じた経験がなく、コンサル会社から「社会貢献しながら利益を上げれる」ビジネスであるとの言葉で就労支援を始めているところがあるらしい。
金品で利用者を集め、数字だけを目標とした就職者の送り出し。ただただ企業に当事者を送り出すだけの就労移行支援事業所。企業に送り出すことを否定するわけではないが、なんのために障害者就労をやっているのか理念を問いたい。
まず障害当事者や家族の言葉に耳を傾けてほしい。精神疾患を発症する前から、そして発症後の人生についてただ聞くんではなく、聴いてもらいたい!そして想像して感じてもらいたい。その上で私達の役割はなんなのか。すべてはそこから始まるはず。
法律や制度から始まるなんてことをあり得ない。そんなものは後からついてくるものであって一つの基準にすぎない。
守るべき基準はもっと他にあるはず!
働き続けるを応援する
大阪精神障害者就労支援ネットワーク
JSN
金塚たかし